メインコンテンツへスキップ
ネスレ粉ミルクで乳児が体調不良、保護者は不信感―フランスでは死亡例も
社会

ネスレ粉ミルクで乳児が体調不良、保護者は不信感―フランスでは死亡例も

この記事をシェア ✓ コピーしました

📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/240126-3)からの移行アーカイブです。

粉ミルクに“セレウス菌”の可能性

2026年1月5日、ネスレは「Little Steps」「Alfamino」「SMA」「BEBA」など自社ブランドの乳児用粉ミルクを63か国で自主回収すると発表した。原因は、製品の原材料の一部に「セレウス菌(Bacillus cereus)」が含まれていた可能性があること。

セレウス菌は食中毒の原因となる毒素を生成する細菌で、摂取すると下痢、嘔吐、倦怠感などの症状を引き起こすことがある。

オランダでも4件の体調不良が報告

オランダ国内でもすでに4件の乳児の体調不良がネスレ製粉ミルクに関連して報告されており、症状としては下痢や嘔吐などが見られた。

これは、ネスレ社の社内データを元にRTLニュースが報じた。

ただしネスレ側は、**「これらの症例が粉ミルクに起因することは証明されていない」**との立場を崩していない。

「病気になったのに“予防的措置”?」

体調不良となったオランダの乳児の1人が、6か月のオリバー(Oliver)君。

父親によれば、「新しく開けた缶のLittle Stepsを飲んだ直後から、オリバーはうまく飲めなくなり、泣きながら飲み、下痢を起こし、顔色が灰色になってぐったりした」と証言。

家庭医と2人の小児科医は、セレウス菌による体調不良の可能性が高いと診断。RTLは、その内容が記されたかかりつけ医の診療記録も確認している。

ネスレCEOは動画で説明

1月13日、ネスレのCEOフィリップ・ナフラティル(Philipp Navratil)氏は動画声明を出し、「問題となった製品によって病気になったと確認された事例はない」と繰り返し強調。「成分の品質上の問題が見つかったため、あくまで“予防的措置”として自主回収を行った」と説明した。

「軽視された」と語る保護者

このCEOの発言に対し、オリバー君の両親は大きなショックを受けたという。父親は「私たちは1月6日にネスレ・オランダに連絡し、翌日に食品消費者製品安全局(NVWA)にも通報した。ネスレの担当者は電話で“汚染されていた”と認め、症状との関係を認めていた」と語っている。

「なのに“予防的措置”だと?私たちは真剣に受け止めてもらえなかったと感じている」とも話しており、現在はネスレに対して法的責任を追及し、損害賠償を求める意向だという。

幸いにも、オリバー君は他の粉ミルクに切り替えた後、体調は回復している。

他国でも多数の報告

消費者団体Foodwatchは、ヨーロッパ各地の保護者から数十件の懸念や体調不良の報告を受け取っており、今回の問題が一国だけの問題ではないことを示している。

参考

この記事をシェア ✓ コピーしました

📩 毎朝配信

明日のオランダニュースも、メールで読みませんか

毎朝、その日のニュース要約と音声版(ポッドキャスト)がメールで届きます。無料です。

無料で購読する

関連ニュース