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過去最悪の春の干ばつ、野鳥と湿地に深刻な影響―小雨では足りず
社会

過去最悪の春の干ばつ、野鳥と湿地に深刻な影響―小雨では足りず

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野鳥が餌も巣材も確保できず

2025年の春は、オランダ史上最も乾燥した春として記録されており、その影響が自然環境、とくに野鳥の生息地に甚大なダメージを与えている。

野鳥保護団体「Vogelbescherming Nederland(オランダ野鳥保護協会)」によると、湿地、沼地、放牧地などの主要生息地が干上がり、鳥が餌を探したり巣を作ったりするのが難しくなっている。

協会のBernard de Jong氏は、「この干ばつにより地中のミミズや昆虫の数が激減し、野鳥の生存が危機に瀕している」と語った。

餌が地中深くに潜り、嘴が届かない

乾いた地面は硬くなり、ミミズはより深く潜ってしまうため、鳥たちの嘴では届かない。

チュウシャクシギ(black-tailed godwit)、タゲリ(lapwing)、アカアシシギ(redshank)など、湿った土に依存する種は特に影響を受けている。

また、鳥たちは巣作りにも適度に湿った土や素材を必要としており、乾いた粘土では巣作りが困難になるという。

小雨と寒気の予報も、焼け石に水

この週末にかけて、全国的に断続的なにわか雨や曇天、冷たい北西風の影響が予報されていた。

木曜〜日曜にかけて降水量は10〜25ミリ程度になる見通しだが、これは既に深刻化した干ばつを解消するには不十分だとされている。

特に木曜と金曜は気温も低く、13〜17度程度にとどまり、地中への浸透も限定的。風も強く、海岸沿いでは6ボーフォート(強風)に達するところもある。

「土地利用の大転換が必要」

VogelbeschermingのDe Jong氏は、「単発の雨では解決にならない。土地利用と水管理の抜本的見直しが不可欠」と強調。政府・水管理局・土地所有者に対しては、自然の気候バッファー(例:雨水を溜める沼地・湿原の復元など)への投資を求めている。

これらは鳥類保護だけでなく、気候変動に強い国土を作る鍵でもあるという。

参考

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