「子どもの健康を守る」オランダ政府がジャンクフード広告規制強化へ
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ジャンクフード広告の規制強化へ
オランダ政府は、子ども向けのジャンクフードや糖分の多い飲料の広告を厳しく規制する方針を打ち出した。テレビ広告や商品パッケージにおけるキャラクター使用の禁止、および日中のクッキー広告禁止などが盛り込まれる見通しだ。
ただし、デジタル広告やインフルエンサーによる宣伝は対象外となっており、専門家は「最大の抜け穴だ」と警鐘を鳴らしている。
背景と規制案の概要
提案を主導するのは青少年・予防・スポーツ担当政務官Vincent Karremans(VVD)。現行法ではフォロワー50万人超のインフルエンサーのみがメディア規制対象だが、大半の投稿者は規制の対象外となっている。
Karremans氏はインフルエンサーとも意見交換したが、デジタル広告への直接規制は盛り込まれていない。
「デジタルは極めて巧妙で危険」
Tilburg大学のFrans Folkvord准教授(WHOにも所属)は次のように警告する。
「子どもをターゲットにしたデジタル広告は年々巧妙化している。TikTokやYouTubeでは、商品ロゴが背景にさりげなく登場したり、インフルエンサーが自然にお菓子やジュースを紹介することで購買欲を煽っている」
さらに「親が完全に子どもを守るのは幻想だ。厳しい法規制以外に歯止めはない」とも述べた。
自主規制から法規制へ転換の動き
今回の規制強化は、これまで食品業界の自主規制に委ねられていた状況からの大きな転換となる。具体的には、以下のような内容が盛り込まれる予定だ。
・キャラクター(マスコット、ゲーム、子ども向けイメージ)を使った不健康食品の宣伝禁止
・「Schijf van Vijf(5つの健康指針)」から外れる食品は不健康とみなす
・対象は18歳未満
一方で、マクドナルドのピエロやM&Mのキャラクターなど、ブランドマスコットの扱いについては議論の余地がある。
食品業界からの反発
業界団体は「実効性や罰則規定の問題がある」として慎重姿勢。一方、FoodWatchやDe Gezonde Generatie(健康世代連合)は、こう訴える。「自主規制は機能していない。未成年への不健康食品広告は、デジタルを含め全面禁止すべきだ」
Karremans政務官は食品法(Warenwet)とメディア法(Mediawet)の改正を視野に入れ、今夏にも正式提案を行う見通しだ。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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