オランダの庇護認定率が過去最低水準に―EU内でも中位に転落した背景
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かつての“寛容国家”像に陰り
オランダ移民帰化局(IND)の最新データによれば、初回庇護申請のうち認められたのは35%にとどまり、数年前の80%以上の水準から大幅に低下している。
これにより、オランダは欧州で最も認定率が高い国という立場を失い、現在は14位(中位)に位置している(ユーロスタット統計より)。
欧州各国との比較
エストニア
申請件数は月100件程度と少ないが、ほぼ全員に庇護許可が与えられている。
キプロス
月数百件の申請があるが、ほとんどが却下されている。
このように、国によって対応は大きく異なり、オランダはかつての「高認定率国家」から、「中庸志向の審査国家」へと転換している。
出身国情勢と審査方式の変更
INDによれば、認定率の低下には複数の要因が絡んでいる:
・シリア、イラク、イエメンなど一部出身国の治安改善により、「帰還しても安全」と見なされやすくなった。
・2024年夏以降、新しい審査方式が導入され、申請者が「個別の危険」に直面しているかをより厳密に証明する必要があるようになった。
INDは、「個人が帰国後に直面するリスクに、より重点を置いている」と説明している。
退去措置には課題も
認定率の低下により、庇護申請が却下された人々の扱いが課題となっている。オランダ政府は、庇護却下者の帰国促進を目指してきたが、実際の追跡は難しい場合がある。
2025年の統計では、「望ましくない外国人」として登録された17,510人のうち、約60%が退去(強制または自発的)したと確認されている。残る人々については、「退去したか、国内に潜伏しているか不明」と帰還出発局(Dienst Terugkeer en Vertrek)が述べている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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