アンネ・フランクの壁画が損壊、アーティストは対話を希望
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壁画損壊前に届いたメール
オランダの都市アメルスフォールト(Amersfoort)の高速道路A28沿いに16年前から描かれていたアンネ・フランクの壁画が、最近何者かによって破壊されていたことが分かった。
この壁画を手がけたアーティスト、Bas van Oudheusden氏(アーティスト名:Repelsteeltje(レーペルステールチェ))によれば、損壊が発覚する直前に「アンネ・フランクだけを描くのは一方的だ」と非難するメールが届いていたとのこと。
メールの内容は、「他方では現在進行形の虐殺も起きている」といったもので、ガザ情勢に言及している可能性があると同氏は推測している。
「全ての戦争被害者の象徴的存在」
Van Oudheusden氏は「アンネ・フランクは戦争の全ての犠牲者を象徴する存在」と語り、この作品を特定の政治的メッセージとして描いたのではないと説明。「この作品は16年前に描いたもので、特定の時事問題と結びつけるのは誤解だ」とする。
実際の損壊も無作為な落書きではなく、「アンネ・フランクの顔の部分だけを狙って丁寧に消されていた」と話し、意図的な破壊行為だったとみている。
対話を希望、再制作は「今はない」
Van Oudheusden氏はこの件について、警察には通報しない。代わりに、「犯人と直接話してみたい」と語り、「もし相手と理解し合えれば、一緒に何か新しい作品を作ることもできるかもしれない」と提案している。
防音壁にはまだ別のスペースがあり、新たな作品制作の余地もある。ただし、壁画の修復については慎重な姿勢で、「またすぐ壊されるなら意味がない。そういう“いたちごっこ”はしたくない」との考えを示す。将来的に修復する場合は保護コーティングの追加を検討するとも述べた。
「来てくれたら、話したい」
「破壊した人物が名乗り出てくれたら、ぜひ話をしたい。そこから新しい理解が生まれるかもしれない」と、作者はあくまで対立ではなく対話の姿勢を強調している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


