偽の害獣駆除業者が横行、住民が数千ユーロを騙し取られる被害相次ぐ
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巧妙な偽業者、ネズミ駆除名目で高額請求
オランダのアムステルダムをはじめとする各地で、偽の害獣駆除業者による詐欺被害が多発している。これらの業者は、1,000ユーロを超える高額料金を請求した上で、効果のない処置を施し、そのまま姿を消すという手口で住民を騙している。
RTLの調査報道によると、ネズミやハツカネズミの被害に悩む住民がパニック状態でインターネット検索を行い、最上位に表示される業者に連絡するというパターンが多い。
その結果、偽の口コミやストック写真、架空の「認定済み業者」などを掲げたウェブサイトに誘導されるケースが多発しているという。
粘着シート11枚に1,000ユーロ以上
アムステルダム在住の一人は、オンラインで「専門業者」に連絡し、出張費95ユーロのみ事前に伝えられたと語る。翌日訪問した業者は、市販で1ユーロ未満の粘着トラップを1枚あたり80ユーロで11枚販売し、合計で1,000ユーロ以上を支払わされた。
「少ない数で済ませようとしたら、“保証は効かない”と脅された」とRTLに語っている。しかしその後もネズミ被害は続き、業者には電話が繋がらなくなったという。
粘着トラップ:EU内では一部使用禁止
粘着式トラップは動物への残酷さからオランダでも物議を醸しており、ベルギーやアイルランドでは使用が禁止されている。
オランダ食品・消費者製品安全庁(NVWA)の検査官は、「動物が不必要に苦しむ場合、違法として対処できる」と述べ、ネズミが粘着シートの上で死ぬ映像を公開し、その残虐性を訴えている。
虚偽の資格・レビュー・圧力販売
RTLは複数の被害者に取材し、ほぼ同じ手口が繰り返されていると報じている。
・検索上位の業者サイトにアクセス(複数の名前で似たページを量産)
・「テレビで紹介」「認定資格あり」などの偽情報で信頼を得る
・訪問後、粘着トラップや毒薬を強引に販売
・明確な見積もりを出さず、請求は高額
・数日後には連絡不能に
鍵業者や配管業者の詐欺と同様の構図
NVWAの検査官は「鍵業者や配管業者の詐欺と酷似しており、同様に深刻」と警鐘を鳴らす。「毒薬を乳児の近くに置いた例も確認されており、極めて危険だ」と述べた。
また、環境・交通監督庁(ILT)の検査官は、「こうした業者は物理的な住所を持たず、バーチャルオフィスを使ってすぐに新サイトを立ち上げる。検索上位に表示されることに非常に長けている」と説明している。
「マウス駆除」で検索して最初に出てくる業者をクリックすることで、消費者は詐欺業者に誘導されてしまう」と警告した。
業界団体NVPBも「深刻な兆候」と認識
オランダ害虫駆除業協会(NVPB)の広報担当者も、「威圧的な言動、不自然な保証内容、戻ってこない業者、高額請求」といった報告を複数受けており、問題を深刻に受け止めていると述べている。
「人々は害虫被害で追い詰められており、無資格の業者に騙されやすくなっている。それが非常に痛ましい」と語った。
被害防止のためのアドバイス
当局は以下の点を注意喚起している:
・事前に業者の登録や資格を確認する(商工会議所などで確認可能)
・即時対応や「保証あり」といった過剰な約束には注意
・不審な勧誘や高額請求には応じず、冷静に判断する
・被害に遭った場合は、警察への通報、銀行への報告、毒薬使用の通報を推奨
情報源: HARRO LIFE (legacy)


