年間7,000人が仕事が原因でがん発症 FNV労組「衝撃的な結果」
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職業が原因のがん、年間7,000件
オランダでは、毎年約7,000人が職場での有害物質や紫外線への曝露によってがんを発症している。調査機関TNOがオランダがん基金(KWF)の依頼で実施した最新調査で明らかになった。これを受けて、労働組合FNVは「衝撃的な結果」とコメントしている。
TNOによると、2021年の時点で3,900人が仕事が原因でがんを発症。さらに3,100人が基底細胞がん(皮膚がんの一種)と診断された。基底細胞がんは軽度とされるものの、「医療負担が増す」としてKWFは統計に含めた。
特に深刻なのはアスベストによる肺がんで、1993年に使用禁止となったものの、依然として多くの古い建物や設備に残っている。2021年には約1,400人が職場でのアスベスト曝露によりがんを発症したとされる。
紫外線対策の不十分さも課題
また、屋外労働者の紫外線曝露による皮膚がんリスクも深刻化しており、KWFは「紫外線対策の重要性は極めて大きい」と指摘。「発がん性が判明した物質への対応は先延ばしにすべきでない」とも強調した。今回の推計では、主なリスク要因のみに絞ったため、実際の被害はさらに多い可能性があるという。
男女差も顕著
TNOによれば、男性のがん新規診断のうち5.4%が仕事に起因している。一方、女性は0.5%と割合が小さいが、今後の動向が注目される。
労組「規制緩和は無責任、逆行だ」
FNVのDavid van de Geer局長は「これほど明確に『働くこと』と『がん』の関係が示されたのは初めてだ」とコメント。「今こそ規制強化と労働監督官の権限強化が必要だ。規制緩和の動きは極めて無責任だ」と警鐘を鳴らした。
さらに、議会で進む有害物質の管理記録義務緩和の動きについても「健康で安全な労働の権利に対する重大な後退だ」と厳しく批判した。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


