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オランダで初の革新的な慢性片頭痛用インプラント手術が実施
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オランダで初の革新的な慢性片頭痛用インプラント手術が実施

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オランダ初の片頭痛インプラント

オランダで初めて、慢性片頭痛患者を対象とした革新的なインプラント手術が実施された。手術はRotterdamのErasmus MCで行われ、新たな片頭痛治療法の臨床試験の重要な一歩となった。

この治療法は、オランダの医療テクノロジー企業Salvia BioElectronicsが開発。頭皮の下に2つの超薄型デバイス(額と後頭部)を埋め込み、片頭痛に関与する神経に微弱な電気パルスを送ることで症状を軽減する仕組みだ。さらに、外付けの装置で患者がボタンを押すだけで治療をオンにできるため、発作の頻度や強度の抑制が期待される。この技術は「神経調節(Neuromodulation)」と呼ばれ、パーキンソン病やてんかん、群発頭痛などの治療にも成功を収めてきた。

専門医が期待を寄せる新治療法

今回の初回手術を担当したErasmus MC麻酔科部長のFrank Huygen教授は、「神経は電気信号を用いて体の動きや感覚、機能を制御しているが、片頭痛ではこのバランスが崩れてしまう。神経調節によってこの乱れを修正し、症状を改善できる可能性がある」と述べている。また、Utrecht/NieuwegeinのSt. Antonius病院の痛み専門医Harold Nijhuis医師も、従来の薬物治療が効かない患者にとって神経調節が大きな希望になると強調。「初期の試験結果は有望であり、私たちもRECLAIM研究に貢献できることを嬉しく思う。この治療法が患者の生活の質を大きく向上させる可能性がある」と語った。

片頭痛と若年層への影響

片頭痛専門の神経科医Hans Carpay氏は、慢性片頭痛の深刻な影響についても言及した。「慢性片頭痛は世界人口の1~2%に影響を与えており、特に若い女性に多い。現在の治療で十分な効果が得られない患者にとって、片頭痛は仕事や社会生活を妨げ、場合によっては家族を持つことすら困難にする」と述べ、より効果的な治療法の必要性を強調した。

Carpay氏は、Emile Couturier医師と共に臨床試験の患者評価を担当しており、試験実施病院で適応患者の紹介を進めている。

Salvia BioElectronicsの使命

Eindhovenのハイテクキャンパスで2017年からこの技術を開発してきたSalvia BioElectronicsは、世界中の慢性片頭痛患者に新たな治療オプションを提供することを目指している。同社の医療ディレクターであるWim Pollet医師は、「私たちの使命は、慢性片頭痛を抱える人々に、自分の人生を取り戻すための治療法を提供すること」と述べた。現在進行中のRECLAIM試験には、オランダのErasmus MCとSt. Antonius病院、ベルギー、オーストラリアの医療機関が参加しており、さらなる研究によって長期的な安全性と有効性が検証される予定だ。

参考

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