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政界、トランプ氏のグリーンランド関税はNATO分断につながると警戒
政治・行政

政界、トランプ氏のグリーンランド関税はNATO分断につながると警戒

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📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/180126-2)からの移行アーカイブです。

米国の関税威嚇と背景

米国のドナルド・トランプ元大統領は、欧州諸国がデンマーク領グリーンランドでの軍事協力へ参加していることを理由に、オランダを含む複数のEU・NATO加盟国に対して輸入関税を課すと表明した。関税率は2月1日から10%、6月1日には25%に引き上げられる可能性があるとしている。これは、トランプ氏が主張する「グリーンランドを米国に売却させる」まで続くという威嚇的な内容である。

この関税措置は、米国がデンマークからグリーンランドの主権を得ようとする動きと結び付けられており、デンマーク政府やグリーンランド自治政府は領土の売却を望んでいないと明言している。

オランダ政府の反応

オランダのデイヴィッド・ファン・ウィール(David van Weel)臨時外相は、トランプ氏の発言を承知したと述べつつ、直接的な非難は避けたが、欧州委員会と緊密に連絡を取って対応を検討していると表明した。彼はオランダの軍事参加が北極地域の防衛を目的としたものであることを強調している。

NATOへの影響を懸念する声

オランダ軍のオノ・アイヘルスハイム(Onno Eichelsheim)参謀総長は、米欧間の緊張が高まることによってNATO同盟の分断につながる可能性を警告した。「これ(対立の激化)はプーチンの思うつぼであり、他国がNATOを弱体化した同盟とみなすようになるのが最悪のシナリオだ」と述べている。

国内政界の反応

オランダの政治家たちも今回の関税威嚇に懸念を示している:

グローンリンクス‑PvdA(GroenLinks‑PvdA)党首 ジェッセ・クラーファー(Jesse Klaver):

 トランプ氏の行動を「挑発と恐喝」と厳しく批判し、ヨーロッパは明確な線を引き、迅速かつ団結した強力な対応が必要だと主張している。

JA21のミシエル・フーゲヴェーン(Michiel Hoogeveen):

 米国の関税措置は大西洋横断関係を弱体化させると指摘し、「西側は団結してこそ強い」と訴えた。

CDA議員 デルク・ボスワイク(Derk Boswijk):

 トランプ氏の関税威嚇は「非常に非論理的」としつつ、EUとして統一した対応が必要であると述べた。また、オランダのグリーンランドでの偵察活動は継続すべきだとの立場も示した。

欧州全体の反発と結束

EU側も一枚岩で反発しており、欧州委員長らは、この関税が米欧関係を損ない「危険な悪循環」を生む恐れがあると警告している。

他の欧州国もトランプ氏の動きを非難し、グリーンランドはデンマークの主権下にあるという立場を再確認している。

NATOへの影響と広がる懸念

今回の関税威嚇は、NATO同盟という枠組みで共通の安全保障を維持しようとする欧州と、米国の一部リーダー間の不一致を浮き彫りにしている。欧州側は、グリーンランドの安全保障はNATO全体の責務であり、関税や経済制裁で仲間を威圧する手法は同盟の結束を損なう可能性が高いとして警戒を強めている。

参考

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