ユトレヒト爆発現場の老朽ガス管、2028年までに交換予定だった
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老朽ガス管と交換計画
ユトレヒト中心部のフィッシャーステーフ(Visscherssteeg)で木曜日に発生した爆発と大規模火災は、古いガス導管のガス漏れが関与した可能性があるとみられているが、正確な原因はまだ調査中である。
このガス管はグリッド運営会社 Stedin(ステディン) によれば、30年以上前に敷設されたグレー鋳鉄製 のもので、オランダで20世紀初頭から使われてきた一般的な素材である。
オランダの規制により、こうしたグレー鋳鉄製ガス管は2030年までにすべて交換する義務があり、ステディンはこの特定の管を2028年までに交換する計画だったと述べている。
グレー鋳鉄ガス管とは何か?
グレー鋳鉄製のガス管は、かつてオランダ全国で広く使われていたガスネットワークの基幹部分である。しかし、時代の経過とともに土壌変動や腐食に弱いことが指摘され、他素材(例:鋼やプラスチック)への置き換えが進められている。
過去にも同様の事故が発生している。たとえば:
2019年1月、ハーグ(The Hague)のLaak地区の鋳鉄管に亀裂が入り、約10立方メートルのガスが漏れ出して大爆発が発生し、建物が破壊された。
2008年にはアムステルダムのHaarlemmer Houttuinen近くでも鋳鉄ガス管が破裂し、住宅の倉庫が破壊された。
調査からは、鋳鉄管は地盤沈下や重交通・工事などの影響を受けやすく、曲がったり破損したりするリスクがあることが確認されている。
交換プログラムの進捗と規制
こうしたリスクを軽減するため、オランダではグレー鋳鉄製ガス管の全国交換プログラムが推進されてきた。2008年のアムステルダム事故を受け、交換が加速し、まずは高リスク地域から進められた。
2019年時点で、ランストラント地域(アムステルダム〜ロッテルダム〜デン・ハーグ一帯)などに約3,025キロメートルの鋳鉄ガス管が残存しているとされ、その後さらに交換が進められた。交換計画では、2030年までにすべて交換されることが国の規制で定められた。
ステディンや他のネットワーク運営会社は、ガス管の検査を強化し、高感度機器による漏れ検知や定期検査を行うことで、老朽管でも安全性を保つ努力をしていると説明している。
現場調査と安全性評価
現場での爆発がグレー鋳鉄管の劣化に起因するかどうかは、調査当局が引き続き詳しく検証している段階である。まだ結論は出ていないが、今回の事故を通じて老朽インフラの安全性に対する懸念が改めて高まっている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


