オランダで車の盗難が急増、国際密輸と高額被害が深刻化
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盗難が20%以上増加
2025年上半期、オランダでの自動車盗難件数が前年同期より20%以上増え、3,645台に達したと、オランダの車両犯罪保険機構(VbV)が発表した。特にアイントホーフェンでは多くの盗難が報告されている。
中でもトヨタRAV4が犯罪者に最も狙われやすく、232台が盗難の被害に遭った。また、キア・スポーテージの盗難は前年の19件から82件へと4倍以上に急増しており、犯罪者の嗜好が特定のモデルに集中していることが明らかになった。
国外への密輸が進行
VbVのEdwin Karelsen所長によれば、盗難車はコンテナに積まれてアフリカ、特にガーナへ輸送されるケースが急増している。ガーナではハイブリッド車の需要が高く、部品の供給も容易なため、中古車市場として魅力的とされている。
「現在、227台の盗難車がガーナ国内で走っているのを確認している」とKarelsen氏は述べ、国外での車両回収は困難で高額な費用がかかると警告した。オランダ国外ではドイツ、ベルギー、ブルガリア、ポーランドでも発見例が増えている。
犯罪手口はますます巧妙に
最近の盗難では、ヘッドライト部分に専用機器を差し込んでエンジンを始動させる手口など、電子機器を悪用した高度な技術が使われている。これにより、従来のセキュリティでは対応が難しいケースが増えているという。
また、犯罪者の狙いは高級車にも広がっており、1台あたりの平均被害額は17,500ユーロ(約300万円)に達し、前年比で約30%増となった。被害総額は6,400万ユーロ(約105億円)にのぼる。
商用車も被害、スクーターは減少
商用バンの盗難も増加傾向にあり、2025年前半には915台が被害に遭った。中でもメルセデス・スプリンターが最も多く狙われた。一方で、スクーターの盗難は約5%減少したものの、依然として年間4,813件と件数では最多である。
VbVの対策と今後の課題
VbVでは、テレマティクス(遠隔追跡技術)を搭載した車両の追跡や回収支援を行っている。発見された盗難車の90%はオランダ国内で見つかっているが、国外では回収が難しく、今後は国際協力や輸送監視体制の強化が不可欠とされている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


