シドニーのボンダイビーチ銃撃でオランダ人負傷─ハヌカー祝祭が惨劇に
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銃撃事件とオランダ人負傷者
オーストラリア・シドニーのボンダイビーチで日曜日の夜、ハヌカー(ユダヤ教の光の祭典)の祝賀行事が銃撃され、16人が死亡、40人以上が負傷する惨劇となった。オランダ外務省は、この事件で二重国籍を持つオランダ国民が負傷したことを確認した。負傷者の状態は生命の危険がない状況にあるという。個人の詳細は公表されていないが、外務省は当該者と連絡を取り、要請があれば支援を提供する用意があるとしている。
死亡した犠牲者の中には、最年少の10歳、ホロコースト生存者、実業家、元警察官、82歳のボランティアなど、多くの年齢層と背景を持つ人々が含まれている。
事件の概要:親子による襲撃
目撃者の証言によれば、犯行者はサジード・アクラム(50歳)とその息子ナヴィード・アクラム(24歳)で、人気のビーチに集まった祝賀客に対して発砲したという。銃撃は約10分間続いた後、警察が現場に到着した。
サジード・アクラムは合法的に6丁の銃を所有し、レクリエーショナルガンクラブに所属していたが、警察によって現場で射殺された。ナヴィード・アクラムは重傷を負い、警察の監視下で病院に収容されている。
海外渡航履歴と捜査
当局は、両名が11月にフィリピンへ旅行していたことを調査対象としていると発表した。またナヴィードは2019年にオーストラリアの情報機関ASIO(Australian Security Intelligence Organisation)に以前から注目されていた人物だったという。
オーストラリア当局はこの事件をテロ行為として扱っている。
政府の対応と銃規制議論
オーストラリアの閣僚会合は、「反ユダヤ主義、憎悪、暴力、テロを根絶する」ために「強力で断固とした行動を取る」ことを誓い、銃規制改革の強化を進める方針を示した。
首相は、この襲撃がオーストラリアのパレスチナ国家承認と関連しているとの主張を否定し、「中東の未来に関し世界の大多数が二国家解決を支持している」と述べた。イスラエルの首相は、オーストラリアの承認が「反ユダヤ主義の火に油を注いだ」との見解を示していたが、オーストラリアの首相はこれを受け入れない立場を明言した。
オランダ政府と政治家の反応
事件当日、オランダの指導者たちは迅速に声明を発表した。
臨時首相ディック・スフーフはX(旧Twitter)で、「オーストラリアにとっての暗い日だ」と哀悼の意を示し、今回の襲撃を「卑劣な行為」と非難した。「オーストラリアからの多くの死傷者に関する衝撃的な報告を受け、すべての被害者とその家族へ思いを寄せる」と述べている。
外務大臣もXで、「シドニー・ボンダイビーチからの衝撃的な報告。被害者、その家族、影響を受けたすべての人々へ思いを寄せる」と述べ、オランダはオーストラリアの友人たちと連帯すると強調した。
政党指導者からも連帯の声があがった。D66党首は、「ユダヤ教徒はどこでも恐怖なく信仰を祝うべきだ」とし、GroenLinks‑PvdA党首は「反ユダヤ主義、憎悪、暴力との戦いは世界的な責務である」と訴えた。ChristenUnie党首は宗教コミュニティの保護継続を呼びかけ、VVD党首は「光の祝祭が深い闇となった」と事件の悲劇性を語った。
国内テロ対策担当機関の警告
オランダの国家対テロ・安全保障調整官室(NCTV)は、「オランダでも警戒が必要だ」と警鐘を鳴らしている。現在、オランダのテロ脅威レベルは5段階中4に据え置かれており、重要施設やセンシティブな場所での目に見える・見えない安全対策の強化が進められている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


