オランダの鉄道の踏切事故、2015年以来最多に
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踏切事故の死者数が増加
オランダの鉄道踏切での事故による死亡者数が2023年は11人に達し、2015年以来最多となった。これは2022年の6人からの急増であり、特に新型コロナウイルス流行中の2022年には2人だったことと比べても大幅な増加となっている。オランダ鉄道の管理会社 ProRail(プロレール) によると、踏切では年間約30件の衝突事故が発生しており、近年そのリスクが高まっているとされる。
危険行為とニアミスの急増
踏切での事故に至らなかったものの、衝突寸前だった「ニアミス」も急増 しており、現在年間250件近くが報告されている。ProRailによると、この増加には「より厳格な事故データの記録」も影響しているという。ProRailは「以前よりも警戒を強め、運転士が危険が多い場所を報告するようになった」としている。
しかし、データの記録精度が向上しただけでなく、人々の危険な行動も大きな要因になっているという。「人々は単純に待つことができない。次の電車が来ないと勝手に思い込んで踏切を渡ろうとする」(ProRail)
安全対策効果に疑問の声も
ProRailは、踏切での安全意識を高めるために、これまで何度も啓発キャンペーンを実施している。しかし、オランダ鉄道労働組合VVMC の ウィム・アイレルト氏 は、その効果に疑問を呈している。また、物理的な安全対策についても課題がある。例えば、遮断機の設置 は一見安全性を高めるように思えるが、逆に車両が閉じ込められる危険性 もあるため、必ずしも最善策とは言えない。「踏切を無理に渡ろうとするのは完全に無責任な行為だ。運転士にとっては心臓発作を起こしかねないほどのストレスだ」(VVMC・アイレルト氏)
さらに、事故が発生した場合には、列車の車掌が現場に出て救助できるか確認しなければならないという負担も大きい。
オランダの鉄道踏切では、安全対策が講じられているにもかかわらず、危険行動による事故が増加 している。特に2023年は死者数が大幅に増え、ニアミスも年間250件近くに達した。ProRailの啓発活動の効果には疑問の声があり、踏切の安全対策については今後さらなる検討が求められそうだ。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


