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アムステルダム市、路上で寝るホームレスへの罰金を即時廃止へ
社会

アムステルダム市、路上で寝るホームレスへの罰金を即時廃止へ

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罰金制度の即時撤廃を決定

アムステルダムのFemke Halsema市長は、市議会への書簡で、ホームレスが公共の場で寝ることに対して課していた罰金制度を廃止する意向を明らかにした。その理由として、「制度は何の改善にもつながらず、むしろ財政的な負担を増す結果となっている」と述べている。

回収不能な費用と生活困窮の悪循環

市長によると、罰金を科しても路上生活者の数が減少することはなかった。むしろ、支払い不能に陥る人が多く、自治体は督促や延滞料の対応に追われて損失を被っていたという。Halsema市長は「この施策は、そもそもの目的を達成できていない」と語る。

アムステルダム市ではすでに、トラブルを起こしていないホームレスに対しては罰金の適用を控える方針だったが、実際には迷惑行為がなくても頻繁に罰金が科されていたことが判明していた。

福祉への移行を優先

実際には、多くのホームレスは店舗入口などで寝ていても、声をかければ自発的にその場を離れるという。もし迷惑行為がある場合は、警察が福祉機関への誘導を行う。

また、継続的に福祉支援を拒否したり、強い迷惑行為を繰り返す人に対しては、アムステルダムの地域保健機関GGDが対応する体制がある。

観光客の車中泊への対応は未定

今回の罰金廃止は、主に国内の路上生活者を対象としたものだが、車中泊をする観光客への対応についてはまだ明確ではない。市当局は「引き続き調査中」としており、今後方針が示される可能性がある。

全国で広がる動き

アムステルダムだけでなく、他の都市でも同様の問題意識が広がっている。

・ユトレヒトの「St Maarten」紙は、罰金を科されたホームレスのために支払いを肩代わりする制度を導入

・ライデン市は、今年いっぱいは罰金を停止する方針を明言

・ロッテルダム市議会は、市政担当官の「罰金廃止」の公約にもかかわらず、なお発行されていたことに不満を表明

オランダでは地方自治の権限が強いため、ホームレス支援や罰則の方針は市ごとに異なる。今回のアムステルダムの動きは、他都市にとっても指標となりうる。

参考

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