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アムステルダム市長、ナチス占領下でのユダヤ人迫害の市の関与を謝罪へ
政治・行政

アムステルダム市長、ナチス占領下でのユダヤ人迫害の市の関与を謝罪へ

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アムステルダムの戦時中の過ち

アムステルダム市は2025年4月24日、第二次世界大戦中に同市がナチス占領下で果たしたユダヤ人迫害への協力について、公式に謝罪する。市長Femke Halsemaが、市を代表してホラントシェ・スカウブルフ(Hollandsche Schouwburg)にて謝罪の言葉を述べる。

これは、市が委託した戦争・ホロコースト・ジェノサイド研究所(NIOD)の報告書に基づくもので、近く正式に公開される予定。

警察、台帳、トラムの役割

これまでの調査や研究では、アムステルダム市が以下のような形でナチスによるユダヤ人迫害に協力していた事実が明らかになっている。

・警察がユダヤ人の摘発に協力

・住民台帳がナチスにより利用され、住所情報の提供が行われた

・市営交通(GVB)のトラムが、ユダヤ人を収容所への集結地まで運搬

謝罪は「歴史的責任の認識」

Halsema市長による謝罪は、あくまで「賠償ではなく、市の過去の責任を認める象徴的な行為」と市庁舎関係者は説明している。この動きは、2020年に当時のMark Rutte首相がオランダ政府としての責任を認め、ホロコースト追悼式典で謝罪したことに続くものであり、市長の公式謝罪は初めてとなる。

2,500万ユーロの基金も設立へ 

市は謝罪に加え、ユダヤ人共同体による文化・社会活動を支援する2,500万ユーロの基金設立を計画中。追悼活動や反ユダヤ主義対策への資金ではなく、文化的・社会的な日常活動への支援が中心とされる。

目標は「日常生活の中でユダヤ文化がより可視化され、理解され、定着すること」

関係者によれば、コミュニティ主導のアイデアやプロジェクトへの直接支援が想定されており、自治体が主体となるものではない。

すでに実施済みの取り組み

昨年、市は既に戦時中にユダヤ人を強制輸送した際に得た運賃相当額(約6万1千ユーロ)を「得るべきではなかった金」とし、10万ユーロに切り上げてユダヤ人団体(CJO)の基金に支出したと発表している。当時のHalsema市長は「このお金は市が所有してはならないものであり、正義と責任をもって返還すべきだった」とコメントしていた。

参考

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