都市圏を“出て行く30代、集まる若者”─ランドスタットの人口動態
📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/121125-3)からの移行アーカイブです。
ランドスタットからの転出は減少
オランダ統計局(CBS)の報告によれば、ランドスタット(Randstad)地域から他地域への転出はやや減少傾向にある。2024年には、ランドスタットから他の自治体に移動した人の数はおよそ6万7千人で、前年より約2千人少なかった。
しかし、依然として転出者数が転入者数を上回っており、2024年には約5万3千人がランドスタットへ移住。差し引きで1万4千人の純流出となった。
それでも人口増が続く理由とは
この流出傾向にもかかわらず、ランドスタットの人口は国内の他地域よりもやや速いペースで増加している。主な要因としては以下が挙げられる:
・移民の定住先としてランドスタットが選ばれやすいこと
・住民の平均年齢が若いこと
・出生数が死亡数を上回っていること
一方で、ランドスタット以外の地域ではその逆の傾向が見られ、とくに国境や沿岸など周縁部地域での人口減少が目立つ。
若者は都市に引き寄せられている
30代の人々(子ども連れを含む)は都市部を離れる傾向があるが、それとは逆に若年層(18〜30歳)は都市部に集まっている。
2024年には以下のような純流入が確認された:
18〜25歳:約6万8千人
25〜30歳:1万6千人以上
その背景には、教育機関への通学、都市部での就職、独立した生活環境の確保などがある。CBSは、「30歳を超えると、より広い住居や自然環境、家族の近さといった住宅ニーズが優先されるようになる」としている。
人気の移住先はほど近い自然エリア
ランドスタットからの転出先として人気があるのは、比較的近隣で自然が豊かな地域である。具体的には以下のようなエリアが挙げられている:
・フレヴォラント州(Flevoland)
・フェルウェ(Veluwe)地域
・スハウウェン=デュイヴェラント(Schouwen-Duiveland)
・リーフェレンヘビート(Rivierengebied)
・ノールト=ホラント州北部(Noord-Holland)
転出元となる都市は、以下の大都市圏とその近郊が中心である:
・アムステルダム(Amsterdam)
・ロッテルダム(Rotterdam)
・ハーグ(The Hague)
・ユトレヒト(Utrecht)
・ライデン(Leiden)
かつては人が集まる都市圏だった
CBSの記録によると、2006年〜2016年の間はこの傾向が逆であり、当時は転入者によってランドスタットの人口が増加していた。つまり、現在はかつての都市集中から郊外分散への移行が見られるといえる。
なお、この統計には、施設から施設への移動(例:難民センターから一般住宅への転居)は含まれていない。CBSの分析は、一般的な住民登録に基づく移動のみに限定されている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


