オランダ、子どもの権利指数で初のトップ20圏外に転落
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子どもの権利指数で21位に後退
オランダは2025年の「KidsRights Index」で21位にランクダウンし、調査開始以来初めてトップ20から外れた。子どもの権利擁護団体KidsRightsとエラスムス大学ロッテルダムの共同調査によって毎年発表されるこの指数は、子どもにとっての生活の質や権利保障の度合いを総合的に評価している。
KidsRights Indexとは?
KidsRights Index(子どもの権利指数)とは、世界の国々が、子どもの権利をどれだけ守っているかを比較するランキング。
評価軸:主に5つの分野でスコア化
・生存と健康
・教育
・保護
・子どもを取り巻く環境
・子どもの権利実施状況
教育・保護は依然として上位
今回オランダは、「命」の分野で25位、「健康」で63位、「子どもを取り巻く環境」で101位と、主要な生活指標で低評価となった。一方で、「保護」分野では3位、「教育」では7位と高水準を維持している。
デジタル未来に備えていない
KidsRightsの会長Marc Dullaert氏は、オランダ政府が基本的な子どもの権利を軽視していると指摘。「政策決定において子どもが優先されておらず、とくに亡命政策、子どもの貧困、若者支援の質に問題がある」と語った。
報告書は世界的に10〜19歳の14%がメンタルヘルスの問題を抱えており、15〜19歳の自殺率は10万人あたり6人という統計を示している。特にソーシャルメディアの影響が深刻で、「プラットフォームは子どもの安全よりエンゲージメントを優先している」と批判された。
Netflixドラマの影響
今年初頭に世界的な議論を巻き起こしたNetflixのドラマ『Adolescence(思春期)』について、Dullaert氏は「子どもをデジタルメディアからどう守るかという深い懸念を象徴している」と述べた。その上で「怒りだけでは不十分だ。根本原因に取り組む包括的な戦略が必要」とし、次のような施策を提言している:
・デジタルプラットフォームに対する「子どもの権利影響評価」の義務化
・子どもの福祉を重視した透明なアルゴリズム設計
・保護を利益より優先する公民連携の構築
補足情報:『Adolescence』とは?
Netflixで放映されたこのドラマは、思春期の子どもたちが直面するソーシャルメディア依存、孤独、精神的負担をテーマにし、多くの国で若年層のメンタルヘルス議論を加速させた作品。
急落は昨年から始まっていた
実はオランダのランキング低下は昨年から顕著だった。2024年には、前年4位から一気に20位へ転落。理由としては、若者支援制度の質の低下、子どもの貧困問題、そして亡命希望の子どもたちの不当な扱いが挙げられていた。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


