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深刻化する警察の人手不足―捜査放棄4万5千件超、被害者に広がる泣き寝入り
社会

深刻化する警察の人手不足―捜査放棄4万5千件超、被害者に広がる泣き寝入り

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打ち切り件数は4年で2倍

オランダ警察は、時間と人員の不足により捜査を継続できない事件が急増していると発表した。公共放送NOSと調査番組Pointerが入手した警察データによると、2024年には少なくとも4万5千件の事件が捜査未完了のまま打ち切られた。

この数は2020年の2倍以上に相当する。その中には、強盗・暴行・脅迫といった高影響犯罪が約3,700件含まれていた。

また、自転車窃盗・万引き・オンライン詐欺などの軽犯罪では約4万2千件が放棄され、2020年比で約2.5倍に増えている。

被害者の失望と、現場の限界

2025年上半期だけでも、少なくとも2万4千件の事件が時間や人員不足のため途中終了となった。被害届を出しても捜査が進まないケースが増え、被害者の間で「正義が届かない」との不満が高まっている。

また、リソース不足の影響は進行中の捜査にも及んでおり、現場検証・データ分析・証人聴取などが追いつかず、証拠が失われる事例もあるという。

警察幹部「規模の大きさが深刻」

オースト=ネーデルラント警察の責任者で全国捜査を統括するGert Veurink警察長官は、次のように現状を認めた。

「やるべき仕事が多すぎる状況は常にあるが、現在の問題の規模には深い懸念を抱いている。」

警察と検察は限られたリソースを節約するため、

・警告面談による指導

・被害者支援サービスへの紹介

・民事賠償での処理

といった代替的な対応策を増やしている。また、「被害者がいる事件」や「成功の見込みが高い事件」を優先し、小規模事件や手掛かりのない事件から順に打ち切る方針を取っている。

背景にある過剰な業務量と高齢化

Veurink長官は、警察業務の増加が近年著しいと指摘する。

「デモ警備、NATO首脳会議の警護、精神的に不安定な人への対応、監視任務の増加――あらゆる要請が重なり、優先順位をつけざるを得ない状況だ。」

特に刑事捜査部門では深刻な人手不足が続いており、1万人の捜査官のうち1,500人以上が数年以内に退職予定だという。

警察は新人研修を加速させ、テクノロジー導入で対応を図っているが、そのコストも高く、すでに予算は逼迫している。そのため、警察は政府に対し年間3億5,000万ユーロの追加予算を要望している。

参考

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