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Netflixドラマ「Adolescence」、オランダの中等学校で教材化へ
社会

Netflixドラマ「Adolescence」、オランダの中等学校で教材化へ

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話題作「Adolescence」とは?

Netflixの英国制作ドラマ「Adolescence」は、13歳の少年ジェイミー・ミラーが同級生の殺害容疑をかけられるという物語を軸に、若者が知らず知らずのうちにネット空間で過激思想に染まっていく様子を描いた4話構成のドラマ。

・SNSのアルゴリズム

・孤立感と同調圧力

・保護者や教師が気づけない“別世界”

これらを通して、家庭や学校、社会全体の無力さと希望を問いかける作品として、全世界で1億1400万回以上再生されている(米メディア報道)。

英国に続き、教育現場で議論活性化

オランダの中等教育(12歳以上)を対象に、学校で無料上映が可能となる今回の取り組みは、Netflixとオランダ視聴覚研究所(Beeld en Geluid)の連携によって実現。

GroenLinks–PvdA(グリーン左派-労働党)所属のLisa Kathmann議員が導入を後押し、教材はデジタル形式で配布され、メディアリテラシー・行動心理・同調圧力などをテーマに設計されている。Kathmann議員は「このシリーズを安全な教室空間で観て議論することで、若者をマンスフィアのような有害空間に巻き込まれないよう守る力を育てたい」と語る。

「マンスフィア」とは?

マンスフィア(manosphere)は、男性の支配的地位や「真の男らしさ」を称賛する反女性的なネット空間のことで、Andrew Tateのようなインフルエンサーが支持を集め、若年男性層に過激思想を拡散している。

この現象はすでに英国・オランダでも社会問題化しており、SNS上での過激化の初期兆候として警戒されている。

国家情報機関トップも視聴を推奨

視聴覚研究所のEppo van Nispen所長は、「若者と大人の間には、現実世界とデジタル世界で大きな“隔たり”がある」「このドラマは、そうした分断を乗り越えて“対話”を始めるための理想的な素材だ」と語る。

また、オランダのAIVD(国家情報保安庁)長官Erik Akerboom氏も週末のテレビ番組『WNL op Zondag』で、

「ネット空間は“別の世界”に通じる入り口であり、それがどれほど危険かを示している」

「このドラマはテロの話ではないが、“取り込まれていく過程”をリアルに描いている」

「保護者もぜひ子どもと一緒に観てほしい」

と述べた。

教育現場への導入は今後数か月内

2025年春以降、全国の中等学校で上映と教材提供が可能になる予定で、教師向けガイドラインやディスカッション資料も併せて提供される。特に、12歳〜17歳の年齢層を対象とし、「ネットでの思想影響」を可視化する教育機会となる。

参考

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