3月18日のオランダ市議選、地方政党の参加が急増
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地方政党の数が増加
3月18日に行われるオランダの市議会選挙(municipal elections)では、地方政党(ローカル政党)の数が急増している。
今年は約1,000の政党が選挙に参加し、そのうち375政党が新規参加となっている。
地域密着型の活動が支持
北ホラント州のメーデムブリック(Medemblik)にある地方政党Hart voor Medemblik(メーデムブリックの心)は、この傾向を象徴している。この党は数年前に設立され、2022年の選挙では20%の得票を獲得した。
党の特徴は地域密着型の活動で、ボランティアが3週間ごとに住民を訪問し、地域の問題を聞いている。
党首チュー・ベルライン(Tjeu Berlijn)氏は「選挙後にビラ配りをしていると、住民に『もう投票したのに、なぜ来たの?』と聞かれました。私たちは定期的に街に出て、何がうまくいっていて何を改善すべきかを聞くのが方法なのです」と語る。
小さな問題を解決
この活動から、具体的な成果も生まれている。
例えば、
学校近くの横断歩道の設置
遊び場の改修
地元のスナック屋台の存続
などだ。市が学校に近すぎるとして屋台の営業停止を求めた際も、党の提案とSNSでの支持によって営業継続が認められた。ベルライン氏は「地方政党に投票すれば、地域の問題を理解している政治家が生まれる」と強調した。
候補者も増加
この政党の候補者も増えている。2022年には若い男性3人だけだったが、現在は50人に拡大した。
候補者には、看護師、農家、教師など、さまざまな職業の人が含まれている。
国政への不満が背景
ユトレヒト大学(Utrecht University)の政治学者マルセル・ボーヘルス(Marcel Boogers)教授は、地方政党が伸びている理由として国政への不満を挙げている。
「ここ数年、国政政治の印象はあまり良くありません。それが地方政党に投票する理由の一つになっています」
地方政党は、プールの存続、公園整備など、日常生活に関わる問題を直接扱える点も支持されている。
一方で、政党が増えすぎると議会が細分化し弱体化する可能性もある。しかし教授は「最終的には有権者の選択が最優先だ」と述べている。
若者参加にも効果
地方政党は若い人、実務系の職業の人にとって、政治参加のハードルを下げる効果もあるとされている。
【補足情報】オランダの市議会選挙では、全国政党よりも地域政党が強い自治体が多く、議席の約3分の1を地方政党が占めることもある。地方政党は特定のイデオロギーよりも、地域の具体的課題(住宅、交通、施設など)を重視する傾向がある。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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