世界大学ランキング異変―オランダの8校が下落、国内首位はデルフト工科大
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デルフト工科大が国内首位も、全体後退
2025年度のTimes Higher Education(THE)世界大学ランキングで、オランダの大学12校のうち8校が順位を下げた。
その中で、デルフト工科大学(TU Delft)は3年連続で国内トップとなり、世界では57位に位置した。前年の56位から1ランク下がったものの、依然としてオランダ最高位である。
オランダの大学がトップ50入りを逃すのは、昨年に続き2年連続。THEの評価委員によれば、研究の質の低下と財政面での減収が順位下落の主な原因とされる。教育予算の削減が続くなかで、今後も同様の傾向が続く可能性が高いという。
各大学の順位変動
・デルフト工科大学(TU Delft)
56位 → 57位
・アムステルダム大学(UvA)
58位 → 62位
・ワーゲニンゲン大学&研究所(WUR)
67位 → 66位(上昇)
・ライデン大学
73位 → 70位(上昇)
・フローニンゲン大学
80位 → 82位
・エラスムス大学ロッテルダム
107位(変動小)
・マーストリヒト大学
131位
・ラドバウド大学ナイメーヘン
143位 → 154位(過去最低)
・自由大学アムステルダム(VU Amsterdam)
136位 → 176位(大幅下落)
・トウェンテ大学
190位
・アイントホーフェン工科大学
192位
・ティルブルフ大学
350位圏内
教育界からの批判
オランダの大学協会「Universities of the Netherlands」は、こうした国際ランキングの手法に対して懐疑的な立場を取っている。
同協会は声明で、「大学の教育・研究の本質的な価値を、単一の指標で評価するのは困難」と指摘し、ランキングがしばしば「恣意的で疑わしい判断基準」に基づくと批判している。
ユトレヒト大学の不参加
ユトレヒト大学は、数年前からTHEランキングへのデータ提供を停止している。
大学側は「スコアと競争を重視するランキングの仕組みが、学術の本質と合わない」とし、むしろ学際的な協働とオープン・サイエンスの推進を優先していると説明している。
オランダ高等教育の課題
THEの分析によると、オランダの大学は研究分野での国際的な競争力を維持しているものの、政府の教育予算削減や人材確保の難しさが影響し、研究の質・論文引用数などでわずかに低下が見られる。
【補足】オランダ政府は2024年以降、大学への研究助成金を段階的に削減しており、特に自然科学・工学系分野への影響が指摘されている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


