急増する“医療系麻薬の闇流通”、組織犯罪が処方薬市場に侵入
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処方薬が裏社会で高額転売
オランダの医療・青年保健監督局(IGJ**)**は、医療用鎮痛薬を違法に流通させるために、犯罪者が医師や薬剤師に対して脅迫や詐欺行為を行っていると警鐘を鳴らした。対象となるのは、オキシコドンやフェンタニルといった依存性の高いオピオイド系鎮痛薬。
IGJの調整検査官Tom Zwaan氏は、「最近押収された薬物の多くが、正規の薬局経由で登録された製品であることが確認された」と述べており、合法市場からの“逸脱”が深刻化していることが明らかになった。
ヘロイン以上の価値? 犯罪の収益源
オキシコドンは、現在では路上での取引価格がヘロインを上回るほどとなっており、組織犯罪にとって極めて利益性の高い商品。
薬局から流出した薬には、正規の登録番号やバーコードが付いたままの場合もあり、流通経路の管理の甘さが指摘されている。
医師・薬剤師が標的に
Fentanylスプレーを1年分まとめて偽の処方箋で入手しようとする事件も発生。中毒患者向け薬剤であるメサドンのラベルに別人の氏名が記載されていた例も報告されている。
中毒専門医Ineke de Noord氏は、「この2年で少なくとも10件の偽造処方箋が私の名前を使って発行された」と述べ、夜間薬局で脅されて薬を渡した薬剤師がいたという事例も明かした。
医師データのハッキングも
オランダ薬剤師協会(KNMP)の会長Aris Prins氏は、「犯罪組織が医師のデータをハッキングし、偽造処方を生成している」と強く警告。特に精神科医や依存症専門医など、オピオイドを頻繁に処方する分野が狙われやすい。
医薬品履歴が薬剤師に完全に共有されていない現行制度が、こうした不正の温床となっている。Prins氏は、「全ての患者の服薬履歴を薬剤師が把握できる仕組みが必要だ」と制度改革を提案。
関係当局が連携強化を呼びかけ
オランダ警察は、医師や薬剤師に対して脅迫や詐欺の被害を受けた場合は速やかに通報するよう呼びかけている。「私たちは関係機関と連携し、医療と安全の両立を目指す」と警察報道官は述べている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


