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内閣崩壊で国民の信頼がさらに低下、SCP「実現不可能な公約は控えるべき」
政治・行政

内閣崩壊で国民の信頼がさらに低下、SCP「実現不可能な公約は控えるべき」

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国民の約半数が政治不信に

Schoof I内閣の崩壊を受け、オランダ有権者の約50%が「政治への信頼が下がった」と回答したことが、KieskompasとANPによる2万人規模の調査によって明らかとなった。特にNSC支持層では6割以上が「信頼が低下した」と回答しており、他の与党連立3党(PVV、VVD、BBB)においても過半数が同様の回答を示した。

一方、D66、Volt、GroenLinks-PvdAの支持者における信頼低下は4割程度にとどまり、比較的影響は限定的であった。

「実現しない公約が不信を招いた」

VU University Amsterdamの政治コミュニケーション准教授、Mariken van der Velden氏は、右派政党が「魅力的すぎる政策」を掲げたものの、それらが結果的に実現されなかったことで、有権者の信頼を損なったと分析した。

さらに、内閣内部で繰り返された対立や混乱も、政治への信頼をさらに低下させた要因として挙げられている。

「実現可能性のない約束を避けよ」

オランダ政府の助言機関である社会文化計画局(SCP)は7月上旬、各政党に向けて選挙公約策定の際の指針をまとめた文書を発表した。その中で、SCPは「実現不可能な約束を控えるべきだ」と明確に警告している。

特に焦点となっているのは移民・難民政策である。SCPは、「移民制限、国際条約の遵守、経済に必要な移民労働者の受け入れ」といった相反する要求すべてを一度に満たそうとする姿勢は非現実的であるとし、こうした幻想的な公約が国民のシニシズムと政府への不信感を助長していると指摘した。

SCPの研究者Willem Huijnk氏は、「政府が移民を完全にコントロールできるという誤解を政治家が助長することは、市民と政府の関係に深刻な悪影響を与える」と警鐘を鳴らした。

問題の単純化は長期的信頼を損なう

SCPは、複雑な社会課題を一因に還元し、単一の解決策で解決可能であるかのように見せる政治手法が、最終的には「実現されない公約」となり、有権者の長期的な政治不信を招くと警告した。

政治家には、「何が実現可能で、何が困難であるのか」を有権者に明確に説明する責任があると結論づけている。

参考

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