オランダ空軍F-35戦闘機が空軍基地上空で正体不明ドローンを迎撃
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“未確認航空機”に即応対応
オランダ国防省は2025年12月7日(日)の朝、正体不明の航空機がオランダ領空に侵入したため、フォルケル空軍基地からF-35戦闘機2機を緊急発進(QRA:Quick Reaction Alert)させたと発表した。
当初の段階では「ドローンの可能性がある未確認機」とされていたが、のちに航空機の正体はドローンであり、直接的な脅威は確認されなかったと明らかになった。ただし、ドローンの出所・操縦者はいまだ不明である。
QRA(緊急即応発進)とは?
未確認の航空機がオランダ領空に侵入した際に適用される即応体制のことで、F-35戦闘機などが24時間常時待機し、数分以内に発進できる態勢を整えている。11月以降、オランダはベネルクス空域の監視をベルギーと交代で担当している。
今回のケースでは、ドローンが航空交通管制との無線通信を行っておらず、トランスポンダー(識別装置)も作動していなかったという点で、通常の民間航空機とは異なる動きを見せたため、即座にQRAが発動された。
近年増加する“ドローン領空侵入”事例
この数か月間、軍事施設や空港周辺でドローンの目撃が相次いでおり、防衛当局は度重なる警戒態勢を強いられている。
特に今回のフォルケル空軍基地やアイントホーフェン空港では、2週間前にも地上からの兵器による迎撃措置が行われたが、対象ドローンはいずれも回収されていない。国防省は「ドローンの操縦者や背後関係については現時点で特定できていない」と述べている。
“ソニックブーム”への注意喚起も
QRA出動中のF-35戦闘機は、緊急発進の過程で音速を超える速度で飛行する可能性があり、“ソニックブーム”(衝撃音)として地上で大きな爆音が聞こえる場合がある。
これについて防衛省はSNS(旧TwitterのX)を通じて事前に市民への周知を行っている。
防衛省の発表の背景と今後の対応
事件発生当初、F-35戦闘機が出動していたことは公表されていなかったが、12月3日に国防省が詳細を追加発表。
広報担当者はRTLの取材に対し、「当時は何が領空に侵入したのか特定できなかった。ドローンか、無線機を失った民間機か、正体不明の航空機か──いずれの可能性もあった」と述べた。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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