2025年、偽警官詐欺が横行―被害件数1万3,000件
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件数は横ばいでも被害は深刻
オランダ当局によると、2025年に記録された偽警官詐欺は約1万3,000件に上った。件数自体はここ最近、横ばい傾向にあるものの、被害者への影響は依然として非常に大きいとされている。
全国で高齢者の安全対策を担当するプロジェクトリーダー、シブレン・ファン・デル・フェルデン・ワルダ(Sybren van der Velden Walda)氏は、「この種の組織犯罪に対する警告は、今後も続けなければならない」と述べている。
啓発キャンペーンで通報は増加
件数の落ち着きには、メディアと警察による注意喚起が一定の効果を上げたことが背景にある。高齢者向け放送で知られる Omroep Max と警察は、「偽警官?それとも本物?112で確認を」というキャンペーンを展開し、不審な連絡があった場合に緊急番号112へ確認するよう呼びかけた。
その結果、正式な統計はないものの、各通報センターでは112への問い合わせが明らかに増えたという。「疑わしい電話や訪問があった時点で通報する。まさにそれが狙いだ」とワルダ氏は評価している。
組織的に高齢者を狙う犯罪集団
それでも、犯罪グループは活動をやめていない。
ワルダ氏によると、彼らは午後から夕方にかけて特定の自治体を狙い、コールセンターのような形で一斉に高齢者へ電話をかける。そして、被害者が信じてしまった場合、すぐに貴金属などを回収する「実行役」が動く。
警察は不審な動きがあれば、住民同士で警告を共有する Burgernet を通じて注意喚起を行うが、それでも被害は後を絶たない。
「電話で圧力をかけられている最中に、別の人物が『貴重品を安全に保管する』と言って玄関に来る。この心理的圧迫は非常に大きい」と説明した。
手口はさらに巧妙化
当初は「電話→後日訪問」という流れが多かったが、現在は電話を切らせずに通話を続けさせたまま訪問する手口が主流になっている。これにより、家族や近隣住民に相談する時間を与えない。
また最近では、警官だけでなく銀行員を装うケースも確認されており、被害は宝飾品だけでなく預貯金全額に及ぶ例もある。
「人生が終わったように感じた」
ワルダ氏は、次のような被害者の話を紹介している。
「82歳の女性が、海外に住む子どもを訪ねるために一生かけて貯めたお金を、すべて奪われた。
彼女は『文字通りも比喩的にも、ゼラニウムの後ろに隠れる人生になった。明日目覚めなくても構わないと思った』と言っていた」この言葉は、金銭被害だけでなく、精神的ダメージがいかに深刻かを如実に示している。
逮捕は進むが、通報が不可欠
2025年には、この詐欺に関与した600人以上が逮捕され、過去の捜査分も含めて700件が検察に送致された。それでもワルダ氏は、「1万3,000件という数字は依然として多すぎる」と警鐘を鳴らす。
被害に気づいても恥ずかしさから通報しない人が少なくないが、通報は犯人逮捕につながるだけでなく、被害者支援にも結びつく。
「通報は極めて重要だ。たとえ話を聞いてもらうだけでも、Slachtofferhulp の支援を受けることができる」と強調している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


