「暖房もお湯もWi-Fiもダメ」アムステルダムの学生寮で続くインフラ不全
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「暖房は数週間壊れたまま」
オランダ・アムステルダムの東部、キャロライン・マクギラヴリィ通り(Caroline MacGillavrylaan)にある学生寮で、入居する学生たちが長年にわたり暖房や給湯の不具合に悩まされている。
20歳のドイツ人学生ナタリー・メラーさんは「もう何週間も暖房が壊れたまま」と語り、毛布に囲まれた小さな部屋で、机の下に小型ヒーターを置いて脚を温めながら勉強しているという。「自分なりに暖を取る工夫を構築した(I’ve built a whole setup)」と苦笑まじりに話した。
Wi-Fi、洗濯機、共用部の水漏れも
この学生寮では暖房・お湯の問題に加え、Wi-Fiの断続的な遮断、共用部の水漏れ、洗濯機の故障など、複数のインフラトラブルが常に発生している。
住民の学生たちは、2024年以降、設備の故障状況を記録しており、数ヶ月ごとに必ずトラブルが再発していると『Het Parool』紙に証言した。
特に2025年11月のトラブルでは、3週間以上にわたり暖房もお湯も使えない状況が続き、生活に深刻な影響が出たという。
シャワーのために他施設に通う学生も
25歳の学生は、自宅の設備が使えず、近隣のアムステルダム大学のビル「Lab42」にある自分用でないシャワーを利用せざるを得なかった。
「どうしようもなかった。髪も体もベタベタで…もう限界だった」と語っている。
彼はこの寮に4年間住んでいるが、「トラブルの発生はまったく予測できない。数時間だけ寒いこともあれば、数週間ずっと15度の部屋で過ごすこともある」と状況を説明。DUWOに通報しても、「修理してもすぐ別の部分が壊れたり、返事すらないことも多い」とフラストレーションを吐露した。
「やかんで湯を沸かして体を洗った」
学生の中にはやかんでお湯を沸かし、それで体を拭いているという証言もある。26歳の学生さんは「機能性下着に毛布4枚重ねで寝ている」と語り、シンガポール出身の学生は「留学生活は充実していたけど、この状況がすべてを台無しにしている」と深刻さを訴える。
「家族も友人もいない、頼れる人がいない場所でのこの寒さは本当にこたえる。」
「構造的な問題には訴訟が必要」
住宅問題を支援する団体!Woon財団のイェルーン・コスター(Jeroen Koste)氏は、DUWOの対応が不十分で、根本的な解決が行われていないと指摘する。オランダの家賃査定委員会のガイドラインでは、「リビングが約20度まで暖まらない場合、それは“欠陥”にあたる」とされており、住民には是正を求める権利がある。コスター氏によれば、「特定の故障なら委員会に訴えられるが、問題が繰り返される場合は裁判所で構造的な修理を求めるしかない」という。
DUWOは『Het Parool』紙の取材に対し、「長期間にわたり問題が発生していたことを認識している」と回答し、「居住者の不満は理解しており、関係各所と協力しながら恒久的な解決に向けて全力を尽くしている」とコメントした。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


