オランダの若き奪三振王、名門ヤンキースと契約―12年ぶり欧州出身選手に
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12年ぶりにヤンキース入り
オランダ野球・ソフトボール連盟(KNBSB)の発表によれば、18歳のオランダ人左腕投手、タイン・フレドリクセ(Tijn Fredrikze)が2025年末、米メジャーリーグ(MLB)の名門ニューヨーク・ヤンキースと7年契約を結んだ。フレドリクセは2026年2月に渡米し、ヤンキースの育成組織の一員としてフロリダでのキャリアをスタートさせる。
ヤンキースがヨーロッパ生まれのアマチュア選手と契約するのは、ポーランド出身のアルトゥール・ストルツァカ(Artur Strzalka)以来12年ぶりのことである。
オランダ国内リーグで活躍
フレドリクセは2025年シーズン、オランダ・ハーレムに本拠地を置くキンハイム(Kinheim)でプレーし、リーグ最多の110奪三振を記録。2024年にはロッテルダムのネプチューン(Neptunus)でトップリーグデビューを果たしていた。これらの活躍が、ヤンキースを含む複数のMLB球団のスカウトの注目を集めるきっかけとなった。
契約は国際契約期間の最終日に成立し、フレドリクセには9万ドルの契約金が支払われると、国際野球記者が伝えている。
少年時代からの夢を実現
フレドリクセはオランダのラジオ番組『Langs De Lijn En Omstreken』に出演し、「9歳の頃からプロ野球選手になるのが夢だった。今それが実現しようとしている。趣味が仕事になるなんて、本当に特別なこと」と語った。
彼はオランダ南西部のフラールディンゲン出身で、元ヤンキース選手ロバート・エーンホールン(Robert Eenhoorn)が設立したロッテルダム・ユニコーンズの野球アカデミーで育成された。なお、エーンホールン自身も1990年にヤンキースと契約した初のオランダ出身選手であり、1995年まで同球団で遊撃手としてプレーしていた。
父の影響と家族の支え
野球はフレドリクセ家にとっての“家族のスポーツ”でもある。父親も野球選手としてプレーしており、息子の成長に大きく関わってきたという。フレドリクセは「本当にやりたいことがあるなら、全力で取り組むこと。それが父から教わった一番大切なこと」と語っている。
ヤンキースとの出会いと今後の展望
彼によれば、ヤンキースはここ数年にわたって彼を注視していたという。「彼らは最初に丁寧に僕の両親に連絡をして、僕と話をしてよいかを確認してくれたんだ」と、球団の誠実なアプローチにも感銘を受けたことを明かしている。
ヤンキースは伝統的にアメリカや中南米からの選手育成に力を入れており、ヨーロッパ出身の選手獲得は稀だが、フレドリクセの才能が例外を作った。
今後はフロリダのマイナー育成チームからプロキャリアを開始し、MLB昇格までに4〜5年を見込んでいる。彼が順調に成長すれば、2007年にデビューしたリック・ファン・デン・フルク(Rick van den Hurk)以来のオランダ出身MLB投手誕生となる可能性がある。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


