不妊治療クリニック、10年以上にわたりドナーの使用制限を超過
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違法行為が10年以上継続
オランダ・ライデルドルプにあるKinderwens医療センターが、少なくとも2006年から2017年にかけて、精子ドナーの法的使用上限を超えていたことが、NOSニュース番組「Nieuwsuur」の調査により明らかになった。
オランダでは、1人のドナーの精子が使用できるのは最大12家庭までと法で定められているが、同センターはドナーに対し、最大25家庭分の使用を契約として同意させていた。これは法規制に明確に違反しており、これにより少なくとも36人の“マスドナー”が生まれた。その結果、約1,200人の子どもと900人以上の母親が、知らぬ間に制限を超えたドナーの精子によって妊娠・出産していた。
「犯罪的な子どもの取引」と非難
当事者団体「Stichting Donorkind」は、Kinderwens医療センターの行為を「犯罪的な子ども売買」とまで厳しく非難。倫理・法的観点の両面で重大な問題を孕んでいるとした。
また、2024年初頭にもNieuwsuurは、オランダ全体の不妊治療クリニックで2004年以降、少なくとも85人のマスドナーがいたと報告。Kinderwens医療センターはその中で最多の少なくとも38人のマスドナーを抱えていた。
現経営陣も違反を把握
2015年に現在の経営陣に移行した後も、施設側はこの違反行為を知りながら、親やドナー、子どもたちに通知していなかった。ディレクターのWouter van Inzen氏は、こうした判断の背景に「ドナー不足」「ドナー精子への高い需要」「家族内で同一ドナーのきょうだいを希望する声」があったと説明している。
行政側の対応と今後の展開
健康・青年ケア監督機構(IGJ)にはすでに2件の正式な苦情が寄せられており、現在は追加調査や処分の可能性を含めて「対応を検討中」とされる。
また、青少年・予防・スポーツ担当のKarremans政務官は、「非常にショッキングな出来事」と受け止めており、「関係者の間に怒りや不安が広がるのも当然だ」と発言。IGJには、過去の運用状況を含むクリニック全体への監督強化を求める考えを示した。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


