「いつかの妊娠」に備え-社会的卵子凍結を選ぶオランダ女性が3,400人超
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卵子を“未来”のために保存
「今はまだ産めない。でも、いつか子どもを持ちたい」。そんな選択肢として注目されるのがソーシャル・フリージング(社会的卵子凍結)。オランダ国内では、3,400人以上の女性がこの数年で卵子凍結を選択していると、Omroep WNLの調査が報じた。
この調査は、国内13か所の不妊治療クリニックを対象に行われたもので、全国で4万個以上の卵子が凍結保存されていることが明らかになった。ドキュメンタリー番組「Welmoed & de Bevroren Eitjes(ウェルモートと凍った卵子)」の取材の一環としてまとめられた。
利用者増が加速
以下のクリニックでは、近年になってソーシャル・フリージングの希望者が急増しているという。
アムステルダムUMC、マーストリヒトUMC
利用者が倍増
NIJ Clinics
前年比で43%増
ZwolleのIsala病院
2020~2022年は数人
→2023年以降は数十人に
Erasmus MC
唯一増加なし
年間50〜60人のペースを維持
保存された卵子、使われるのはわずか
凍結された卵子が実際に使われるケースはまだ少数にとどまる。以下は主なクリニックの「再利用率」だ。
TFP Leiderdorp
5%程度が再び来院
UMC Utrecht
2020年までのデータで39%の再利用率
他の病院でも「1人から数人が使用した」との回答にとどまっている
高額な費用と確実ではない未来
卵子の採取1回にかかる費用は約3,500~4,500ユーロ(約57~74万円)。さらに、年間160ユーロ(約2.6万円)の保存料がかかる。加えて、成功が保証されているわけではない。
「“確実性を買える”ように見えるかもしれないが、凍結卵子が必ず子どもにつながるとは限らない」とジャーナリストのWelmoed Sijtsma氏は言及。
卵子の保存とその後
オランダでは、満50歳まで卵子を戻して妊娠に使用することが可能。それ以降は以下のいずれかを選択する必要がある。
・卵子の廃棄
・他者への提供(ドナー)
・研究利用への同意
情報源: HARRO LIFE (legacy)


