アスベスト混入の懸念で「砂遊び」に警告―保育施設に使用中止を勧告
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プレイサンドの使用回避を勧告
オランダの保育業界団体(Brancheorganisatie Kinderopvang)は、保育園や幼稚園などの施設に対し、プレイサンド(遊び用の砂)の使用を控えるよう警告を出した。これは、一部の製品に発がん性物質であるアスベストが含まれている可能性があることを受けての措置である。
団体は加盟施設に向けた通知で次のように述べている。
「この問題は、砂場用テーブルやお絵描き・クラフトセットなどに使われる砂に関わるもので、出所や成分が明確でない砂は使用を避けるべきと判断した」
オーストラリアでの事例
発端は、オーストラリアでの大規模な製品回収と学校閉鎖だった。
同国の消費者安全当局が中国から輸入されたプレイサンドを調査したところ、アスベストが含まれていることが判明し、70校以上の公立学校が一時的に閉鎖される事態となった。これを受けて、数十種類の子ども向け製品がリコール(自主回収)された。
オランダでもアスベスト検出
オランダの新聞「AD」は、国内で人気のプレイサンド12種類を独自に専門機関で検査。その結果、6製品からアスベストが検出された。主に「粒状のルーズサンド(非結合型の鉱物砂)」に含まれていたが、検査機関はマジックサンドなどでも混入の可能性を否定できないとしている。
この結果を受け、保育業界団体は「予防原則に基づいて、調査が完了するまで使用を控えることが望ましい」と勧告した。
NVWAも調査を進行中
オランダ食品・消費者製品安全局(NVWA)も現在調査を進めていることを認めているが、調査が完了するまでは強制措置は取れないとしている。
NVWAの広報担当者は次のように説明した。
「製品の安全性は企業自身が責任を持って確保すべきである。我々は現在、どの企業が関与しているかを調査し、必要に応じて連絡を取っている」
ネスレ粉ミルクに続く
今回の件は、中国産原料を使用した製品による子どもの健康リスクとしては、ここ数週間で2件目となる。
前月には、ネスレの乳児用粉ミルクからセレウリド(毒性物質)が検出され、世界63か国で大規模なリコールが行われた。オランダ国内でも少なくとも6人の乳児が体調不良を訴えたとされている。
対応の遅さへの批判も
ネスレはオランダの工場で11月下旬に異常を検知し、12月9日にNVWAに報告したが、正式なリコールは翌1月5日まで行われなかった。これにより、消費者や保護者から「対応が遅すぎる」と批判が高まっている。
NVWAと企業の危機対応の迅速性が、今後さらに問われる可能性がある。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


