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オランダ司法相「戦争に備えよ」 国民に72時間の自力生存準備を呼びかけ
政治・行政

オランダ司法相「戦争に備えよ」 国民に72時間の自力生存準備を呼びかけ

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司法相「国民も危機に備えるべき」

オランダのDavid van Weel司法相は「戦争や災害、サイバー攻撃に備え、国民も準備をすべきだ」と警告した。政府はこれまで「48時間分の食料・水の備蓄」を推奨してきたが、72時間分に引き上げる方針を発表。Van Weel氏は「冷戦時代のように、国民が危機対応を理解し、すぐに行動できるようにすべきだ」と主張した。

国民の57%が非常用キットを準備

オランダの調査機関EenVandaagの調査によると、国民の57%が非常用キットを準備済み、または近く準備する予定だと回答。

一方で、政府が非常時に適切に対応できると信じる人は33%にとどまる。「政府の決断力に欠ける対応では、結局は自分たちで生き抜くしかないと思う」と市民の声も。

政府が守る「5つの優先分野」

オランダ政府は、以下の5つの分野を最優先で保護・支援すると発表。

物流
ロッテルダム港が欧州の要衝。閉鎖されれば軍事・燃料供給に大打撃

電力
ネットワークが「効率的すぎる」ため、標的型攻撃で大規模停電のリスク

・**水・食料
** 家畜用飼料の供給が途絶えると、農業が大打撃。水のインフラ強化も必要

医療
医薬品の安定供給を確保。緊急時の医療体制を整備

行政
自治体が「非常時の支援拠点」設置を検討。停電時の通信手段を確保

ロッテルダム港が機能停止すれば軍事危機に

Van Weel司法相は、ロッテルダム港の戦略的重要性を強調した。

「欧州で紛争が起きれば、ロッテルダム港が軍の補給拠点となる。もし機能が停止すれば、軍事物流が崩壊し、燃料供給にも深刻な影響が出る」と警告した。また、水の供給網も標的になる可能性があり、政府はインフラの強化策を検討中。

電力網が効率的すぎるため、攻撃に弱い?

オランダの電力網は非常に効率的な設計だが、その分「標的型攻撃」に弱いと指摘されている。Van Weel氏は「ウクライナとは異なり、オランダには電力を細かく分散する変電所がない」と説明。「少数の拠点を攻撃されるだけで、広範囲の電力供給が停止する可能性がある」と述べた。

政府はこれを防ぐために、変電所の増設など、ネットワークの強化を検討している。

地非常時の通信手段も課題

政府は、地方自治体に対して「非常時の支援拠点」を設置するよう要請する方針だ。Van Weel氏は「緊急時には地域レベルでの対応が不可欠。自治体がどのように市民を支援するか、事前に明確にすべき」と述べた。

また、停電時の通信手段の確保も課題となっており、緊急電源の整備や、避難拠点での充電ステーション設置が検討されている。

今後の見通し

オランダ政府は今夏までに5つの優先分野に関する具体策をまとめる予定。「戦争やサイバー攻撃に備えるのは、もはや政府だけの責任ではない。国民一人ひとりが自ら準備をすべきだ」と司法相は強調する。

「冷戦時代のように、いざという時の行動を国民が理解している社会を取り戻すべきだ」と述べ、国民に備えを促した。

参考

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