オランダ政府、駐在員向け税制優遇を23%に引き下げへ
📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/050925-1)からの移行アーカイブです。
「30%ルーリング」引き下げの狙い
現在オランダでは、海外から招聘された高度人材(エクスパット、駐在員)が対象の「30%ルーリング(年収の30%に対し所得税免除)」制度が存在する。この制度は転居費用や生活費の増加を補助する目的で、最大5年間適用されている。
2025年の国庫予算案で、この制度は2027年から27%に減額されることがすでに決定している。2024年以前に認可された者については、30%ルールがそのまま適用され続ける。
今回の政府案では、2024年以降申請の新規対象者に対しても、30%から27%に引き下げ、増収分として年間2,000万ユーロの税収確保を目指すとの意図がある。
制度の影響規模と予算上の狙い
エクスパット税制優遇制度を利用しているのは、2024年までに約92,000人と見積もられており、1人当たり平均で年間12,000ユーロの税負担軽減となっている。これにより、年間総額で10億ユーロ以上の税優遇が発生しているという分析もある(分析元:Follow the Money、財務省およびEU税観測所のデータを元に)。
政治背景と今後の展望
この提案は、9月に行われる予算提出の日「Prinsjesdag」に政府より正式に発表される見通しである。予算案の賛成を得るには議会での合意形成が不可欠であるが、現政権は議会内で多数派を確保できていない状況にある。
現在の与党(VVDとBBB)では下院(Tweede Kamer)の150議席中32議席、上院(Eerste Kamer)では75議席中24議席しか持っておらず、新たな政策決定は容易ではない。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: HARRO LIFE (legacy)
関連ニュース

窒素削減計画、深夜論戦を経ても内閣が方針を堅持――農家は議事堂前でトラクター抗議
オランダ政府、英軍向けウラン濃縮をUrencoに承認 防衛協力の新局面

ケティコティ、窒素政策審議、そしてコーマン監督の辞任――7月1日のオランダ

ボックス3課税法案、上院の採決を夏以降に延期——秋の予算発表が焦点に
保育施設スタッフの半数を学生で賄う特例措置、懸念の声を押し切り2年延長
保育施設スタッフの半数を学生で賄う特例措置、懸念の声を押し切り2年延長
