戦没者追悼式に約1万6000人が集結、6人逮捕
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全土が静まり返った2分間
オランダでは毎年5月4日、第二次世界大戦およびその後の武力紛争で命を落とした人々を追悼する「戦没者追悼の日(Dodenherdenking)」が行われる。午後8時、国内全域で車や列車が停止し、スキポール空港では離着陸も停止。少なくとも480か所で追悼イベントが実施された。
中でも注目されたのがアムステルダム・ダム広場での国家追悼式。約1万6000人が参加し、厳粛な雰囲気の中で黙祷が行われた。
「パレスチナに自由を」と叫び逮捕
一方で、警察は式典に関連して6人を逮捕したと発表。2人は黙祷直後に「フリーパレスチナ」と叫び逮捕。その他、酩酊状態や追悼式の妨害、接近禁止命令の違反などで4人が拘束された。大きな混乱はなかったものの、政治的緊張が表面化した形だ。
首相が祖父の抵抗活動を語るも…
国家追悼式ではDick Schoof首相が演説。戦時中に処刑された自身の祖父がレジスタンス(抵抗運動、反抗活動)の一員だったことに触れ、「破壊と非人間化の中でなお、人を“人”として見続けた世代を私は尊敬する」「残念ながら、今日でもそれは容易ではない。戦争の中で人は思いやりを失っていく」と述べた。
しかし、スピーチ後には「お前の手は血に染まっている」と叫ぶ声があがり、多くの人が彼に背を向けたとANP通信は伝えている。
極右政党PVVへの抗議も
極右政党PVVの議員Martin Bosma氏が献花した際にも、多くの参列者が彼に背を向けた。
これは、SNS上での活動家の呼びかけに応じたものとされ、「ガザでのジェノサイドに加担している極右に、追悼を乗っ取らせてはならない」と訴えていた。
ハーグでは「追悼式」に3000人
ハーグのマリエフェルト(Malieveld)では、ホロコーストの犠牲者とガザの犠牲者をともに追悼する集会が開催。主催者は500人程度の参加を見込んでいたが、実際には3000人が集まった。「オランダはイスラエルへの兵器供給を通じて戦争に加担している」と非難。
主催者は、二つの虐殺(ジェノサイド)を並列で語ることは妥当と主張した。
アムステルダム市長の声明
式典前、アムステルダムで行われたサイレント・マーチでは、Femke Halsema市長がスピーチを行い、「“二度と繰り返さない”は、時と場合により適用されるスローガンではない」「人が飢え、街が瓦礫となり、母と子が爆撃で命を落とす。そのすべてを、私たちは“見ている”のです」と訴えた。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


