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若者向けの無料図書館会員制度が拡大、利用者数回復へ
社会

若者向けの無料図書館会員制度が拡大、利用者数回復へ

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図書館、若年層向け無料会員制度を拡大

オランダの図書館は長年、子ども向けに無料会員制度を提供してきたが、最近では若年層向けにも無料会員枠を拡大する動きが広がっている。リサーチャーで図書館司書のMark Deckers氏による調査によると、2年前には自治体図書館の約5分の1が18歳以上向けに無料会員制度を提供していたが、現在はその割合が倍増しているという。

無料会員の年齢上限は一般的に27歳までとされるが、23〜30歳まで無料の図書館も増加。さらに、一部の図書館では65歳まで無料会員制度を提供しているケースもある。

成人利用者の減少に歯止め

この取り組みの背景には、18歳を超えると図書館利用者が激減する現状がある。1990年代にはオランダ国内で230万人の成人が図書館カードを所持していたが、2020年代にはその数が120万人にまで減少。

Deckers氏はオランダ公共放送NOSの取材で、「2021年以降、無料会員制度の拡大によって図書館利用者の減少傾向に変化が見られる」と指摘。「図書館の利用を促進するための調査が行われ、こうした取り組みが広がっているのは良いことだ」と述べた。

Spijkenesseの図書館の無料会員制度

南ホラント州SpijkenisseのZuid-Hollandse Eilanden図書館は、2018年から18〜30歳向けの無料会員制度を導入。現在、すべての成人向けに無料枠を拡大する計画を進めている。この図書館では、無料会員が1年間に借りられる本の上限を5冊に設定し、「本への経済的なハードルをなくす」ことを目的としている。

図書館のVictor Thissen館長は、「18歳になる直前に多くの若者が年会費10〜20ユーロの支払いを避けるため退会していた」と指摘。「無料制度を導入することで、こうした若者を再び図書館に呼び戻そうとしている」と述べた。その結果、2018年以降、18〜30歳の新規会員が5,700人増加。この層の利用者を継続的に引きつけるため、映画上映会、講座、講演会などのイベントも積極的に開催しているという。

この動きが今後さらに広がることで、図書館の役割が再評価され、利用者数の回復につながる可能性がある。

参考

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