偽薬が命を奪う恐れも―違法オンライン医薬品販売の急増に警鐘
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オンラインの裏に潜む命の危険
オランダや欧州の保健当局は現在、オンラインでの違法な医薬品販売が急増しているとして、利用者に強い警告を発している。
中でもダイエット薬や糖尿病薬、鎮痛剤、ED治療薬、ドーピング薬などが人気だが、その多くは偽造品であり、健康被害や詐欺のリスクが高いという。
欧州医薬品庁(EMA)は「それらの薬には、有効成分が一切含まれていないこともあれば、逆に危険な量の異物が混入していることもある」と注意を促している。
30歳男性の死亡事故例
問題の深刻さは、2025年3月にアムステルダムで発生した死亡事故にも現れている。30歳の男性がSNS経由で購入した偽のオキシコドンを服用し死亡。この薬には本来の鎮痛成分は含まれておらず、極めて危険な合成オピオイド「イソトニタゼピン」が含まれていた。
この物質は合法医薬品としては使われておらず、安全な服用量の見極めが極めて困難である。
急増する報告件数と詐欺の手口
オランダの保健・青少年ケア監督局(IGJ)によれば、2024年には違法販売に関する報告が約200件に倍増、2025年もさらなる増加傾向にある。日々、ウェブサイト、広告、SNSアカウントなどからの違法医薬品販売情報が寄せられているという。
販売サイトは見た目も本物そっくりで、公的機関のロゴなどを無断使用して信用を偽装している場合が多く、錠剤の見た目も「本物とほとんど区別がつかない」とIGJの検査官Henk de Groot氏は語っている。
処方薬はかかりつけ医と薬局で
当局は、違法医薬品に手を出さないよう次のように強く訴えている。
「体調に異変を感じたら、まずかかりつけの医師に相談を。処方薬は、正規の薬局から受け取るように。」
また、信頼できる医薬品販売業者のリストは、オランダ政府のポータルサイトに掲載されており、違法販売を見つけた場合はIGJの通報窓口へ報告するよう促している。
当局の対応と課題
IGJは、違法サイトの閉鎖、荷物の押収、罰金措置などを実施しているものの、国外からの供給や匿名性の高い販売チャネルが多く、取り締まりには限界がある。
根本的な解決には、啓発、報告の徹底、そして消費者のリテラシー向上が不可欠だと当局は強調している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


