「チョコと水だけ」大雪混乱のスキポール、職員が暴力と過重労働に直面
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激しい雪でも出勤強制
オランダの航空労組FNVルフトバールト(FNV Luchtvaart)は、1月初旬の記録的な大雪によってスキポール空港が混乱状態に陥った際の職員の実態をまとめた評価レポートを公開した。この調査は、KLM関連の警備員、清掃員、地上職など190人を対象に行われたもの。
空港は3,200便以上が欠航、約30万人の乗客が足止めされ、出発ロビーの外まで続く長蛇の列が生まれた。
この最中に、職員は「自費で出勤」または「有給消化」しなければならない状況に追い込まれたという。
職員「暴言と脅迫に晒された」
30%が暴力・脅迫を経験
70%近くが「同僚が被害を受けた」と回答
68%が「極端な業務量」だったと証言
空港職員のニコール・ファン・ウネン(Nicole van Unen)氏はAD紙にこう語っている:
「乗客は激怒しており、職員は最前線で情報も支援もないまま対応させられていました。叫び声、脅迫、駐車場で制服を着て歩くことすら危険だと感じる人もいました。」
軍警察の介入も、支援不足が続く
暴動寸前の混乱により、憲兵隊の出動もあったが、人数が圧倒的に不足していたと報告されている。
ある職員は「職員が旅客から追いかけられ、車で退避させられた」と証言。また、インターンや派遣スタッフが即戦力扱いで投入されたことにも不安の声があがっている。
一部の職員は、利用客に直接対応することを禁じられ、代わりに「役に立たないQRコード付きカード」を配るだけという対応を強いられた。「乗客の怒りはさらに増した。職員は“的”のような存在だった」との声もあった。
管理職の対応「チョコレートと水」
危機的状況にもかかわらず、多くの管理職が5日目まで現場に来なかった
対応の「感謝」はチョコレートと水のボトルだけ
また、食事の配布が行われたのは7日目以降であり、しかもその際には写真撮影だけが優先されたという批判もある。
古い装備と凍結路面での作業
作業車の暖房が壊れており、氷点下の中で稼働
タイヤの溝が浅く滑りやすい車両
作業員が氷で滑って転倒する事故も発生
「偶然ではない、経営判断の結果」
FNVのヤープ・デ・ビー(Jaap de Bie)氏は、次のように述べた:
「これは単なる大雪のせいではなく、経費重視に傾いた経営判断の結果です。2022年の手荷物混乱後、一部改善されたが、新CEOの下では再びコスト削減が重視されている。」
空港・KLMの調査に対する批判
スキポール空港とKLMは独自に調査を開始しているが、FNVはその内容についてこう指摘している:
「滑走路や除雪、乗客への広報ばかりで、職員の実態を調べようとしていない。これでは将来の混乱も防げない。」
情報源: HARRO LIFE (legacy)


