オランダ人口、移民によって1,813万人を突破―成長ペースは3年連続で鈍化
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増加の背景は「移民」
オランダ統計局(CBS)の最新データによると、2025年の人口は前年から87,211人増加し、総人口は1,813万人を突破した。これは過去3年間で最も小幅な伸びであり、近年のように10万人~20万人単位で増加していた時期と比べても、大幅な減速が確認されている。
CBSは、「人口増加の要因はもはや移民のみ」と明言している。
2025年の移民動向
移民者数
306,549人(前年比減少)
国外移住者数(流出)
212,000人(過去最多)
純移民増加数
95,000人(前年比13,000人減)
ヨーロッパ系移民の流入は前年よりも減少(14.1万人→14.9万人)、特にポーランド人は純減(−1,100人)。他にもロシア、ルーマニア、ブルガリア、イギリスからの移民も減った。
一方、アフリカからの純移民は増加(+1,000人)し、アジアからは+55,000人(前年比−5,000人)。アジアからの移民減少は主に中国、インド、イラン出身者による。
なぜ出ていく人が増えているのか?
CBSによれば、国外に移住した人の多くはかつてオランダに移住してきた移民自身である。その背景には:
東欧の労働者がオランダに魅力を感じなくなっている
国際学生の減少(例:ドイツ人学生が純ベースで5,000人減少)
生活費や住宅事情、制度面での不満が考えられる
出生数と死亡数の動向
出生数
165,863人(過去最低水準に近い)
死亡数
173,338人(パンデミック期より多い)
→ 自然増減ではマイナス
出生数は2003年以降一貫して年間20万人を下回り続けており、現在のレベル(約16.5万人)は底値に近い。CBSは今後数年間でやや回復する可能性を示唆している。
一方、死亡者数は高齢化の進行とパンデミック後遺症によって増加。CBSの人口学者ルーベン・ファン・ハーレン(Ruben van Gaalen)氏はこう語っている:
「コロナ禍で多くの人の健康が損なわれた。その影響が今、死亡数に現れている。」
現在、オランダでは65歳以上の人口が20歳未満を上回るという、人口構造の大きな転換点を迎えている。
将来展望
ファン・ハーレン氏は、「移民の数は予測が難しい」と指摘。その例として、「2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻のような突発的な事象」が予測を狂わせる要因になると述べている。
一方で、国外移住者(特に元移民)の増加はある程度予測可能とし、「近年の移民増加により、この傾向は当然」と語っている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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