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「ザリガニの鳴くところ」がHebban 1000で再び1位
社会

「ザリガニの鳴くところ」がHebban 1000で再び1位

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オランダ読者の圧倒的支持で再び1位に

オランダ最大のオンライン読書コミュニティ「Hebban.nl」が発表した2025年版「Hebban 1000(ヘバン・セン)」で、デリア・オーエンズの小説『ザリガニの鳴くところ(原題:Where the Crawdads Sing)』が1位に輝いた。

同書は、ノースカロライナの湿地で一人育つ少女の成長と、ある著名人の殺人事件を追うミステリーが交錯する構成で、2018年の出版以降、世界的なベストセラーとなっている。2022年の映画化をきっかけに再評価が進み、オランダでも新たな読者層を開拓し続けている。

Hebbanによると、同書は新たに読書コミュニティへ参加する人々にとっての「入り口となる1冊」としての地位を保ち続けているという。

TikTokで人気爆発

2025年のHebban 1000では、ロマンスとファンタジーを融合した「ロマンタジー(Romantasy)」ジャンルが初めてトップ100に顕著な存在感を示す結果となった。

特にアメリカの作家レベッカ・ヤロス(Rebecca Yarros)による『Fourth Wing』が高順位で初登場。

TikTokの読書コミュニティ「BookTok」でバズった作品の影響力が、オランダの読書文化にも大きく波及していることを示している。

オランダ文学も健在

国内作品の健闘も目立ち、トップ10には以下の3作品がランクインした:

アニャ・ニウェイラ『De Camino』(5位)

ハリー・ムリッシュ『天国の発見(The Discovery of Heaven)』(9位)

ロクサーヌ・ファン・イペレン『’t Hooge Nest』(10位)

さらにアルトゥール・ヤーピン(Arthur Japin)は、最多となる7作品がランクイン。オランダ文学界における存在感の強さを改めて示した。

「七つの姉妹」、死後も人気継続

2021年に死去したルシンダ・ライリー(Lucinda Riley)も圧倒的な人気を維持。彼女の代表作シリーズ「七つの姉妹(The Seven Sisters)」関連作14タイトルがランクインし、2025年版リストの中でも最多収録作家となった。

彼女の作品は、オランダで依然として文化的現象と呼べるほどの支持を集めている。

新ルールでリストが刷新

2025年版Hebban 1000は、過去18ヶ月に更新された読者の「マイベストリスト」のみを集計対象とし、全書籍に同等のポイントを付与するという新たなルールが導入された。これにより、古典的名作よりも最近のベストセラーが上位に入りやすくなり、ランキングに大きな変動が生じた。

特にTikTokでの影響力が大きいコリーン・フーバーやテイラー・ジェンキンス・リードなどの作品が前回より大きく順位を上げた。

過去最多の新規ランクイン作数

今年のリストでは、150タイトル以上が前回から新たにランクインしており、Hebban側も「史上もっともフレッシュなランキング」と位置づけている。

これは、若年層を中心とした読書傾向の変化と、SNS時代における本との出会い方の多様化を象徴する現象と言える。

参考

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