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「観光カフェ化」は違反、アムステルダムの人気ベーカリーに販売禁止命令
社会

「観光カフェ化」は違反、アムステルダムの人気ベーカリーに販売禁止命令

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ベーカリーが問題視される

アムステルダムのシンゲル運河沿いにあるベーカリー「La Panetteria」が、市の規定に違反したとして、即時の是正措置を命じられた。問題となったのは、同店が本来の小売営業許可を逸脱して、店内でサンドイッチやコーヒーを提供し、観光客向けのカフェのように営業していた点である。

許可の範囲を超えた営業

La Panetteria(住所:Singel 348)は、Negen Straatjes(ナイン・ストリート)地区に位置し、小売店としての営業許可のみを取得していた。これは「包装済み商品のテイクアウト販売」を認めるもので、店内での調理・飲食提供は明確に禁止されている。

だが、市の監査官が店内を訪れた際、客がテーブルでサンドイッチを食べたりコーヒーを飲んだりしていた。さらに、ケータリング設備やメニューボード、作りたての食品も発見された。これはアムステルダム市の「中心部環境計画」や地方条例、建築基準法に違反しているとされた。

是正命令と期限

市は7月18日付けで、La Panetteriaに以下の是正措置を命じた:

・店内のケータリング表示や設備を撤去すること

・その場で消費される商品(コーヒー・サンドイッチなど)の販売を即時中止すること

・今後、小売許可の範囲内で営業するための具体的な改善計画を6週間以内に提出すること

これに従わなければ、店舗閉鎖やさらなる罰則が科される可能性がある。

地元住民の通報がきっかけ

この行政措置のきっかけとなったのは、地域センター「d’Oude Stadt」からの通報であった。中心街の商業化に長年反対してきた同センターのDingeman Coumou氏は、Parool紙に対して次のように語っている。

「我々は、この店舗が観光業者向け施設と化していると判断した。これはこのエリアでは禁止されている。今回初めて、我々の通報が実際の行政措置に結びついた。今後も同様の店舗を調査していくつもりだ」

背景には脱・観光依存政策

アムステルダム市は2017年以降、「大量観光依存からの脱却」を掲げた都市政策を進めており、観光客向け店舗の新設や無許可営業に対して厳格な対応を取っている。特にNegen Straatjesのような歴史的エリアでは、地元住民との摩擦が強まっている。

今年初頭には、同地区にある人気スナックバー「Fabel Friet」にも、住民たちが観光客の混雑やゴミ問題を理由に訴訟を起こした。この訴訟にもCoumou氏が関わっている。

参考

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