「130km/hにしたい」大臣が法手続き無視を画策
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“スピード第一”の新大臣
オランダの新政権「スホーフ(Schoof)内閣」発足直後の昨年7月、インフラ・水管理省の大臣に就任したBarry Madlener氏(PVV党)が、全国の高速道路で一律130km/hへの速度引き上げを目指し、法的手続きを無視した導入策を検討していたことが、情報公開法(Open Government Act)によって得られた省内部文書から明らかになった。
強行導入を画策も官僚が即座に否定
Madlener氏は、「交通命令(verkeersbesluit)」という大臣単独で実施可能な手段によって、法的手続きを省略できるのではないかと官僚に相談。仮に異議申し立てがあったとしても、法廷闘争には時間がかかるため、当面は新速度が適用され続けるとの考えだったという。
しかし官僚たちは即座に「そのような交通命令は早期に無効とされるリスクが高く、実現性はない」と否定。Madlener氏は納得せず、さらに説明を求める様子が会話記録に記されている。
「最優先事項は速度引き上げ」
2024年7月5日の省内メールには、「就任直後からこの件への圧力が想定通り強い」と記録されており、別のメモには「大臣にとってこれは第一・第二・第三優先事項」とまで記されていた。
Madlener氏が所属するPVV(自由党)は、選挙公約として「制限速度引き上げ」や「自動車利用の自由拡大」を掲げており、支持層へのアピールとも取れる動きだった。
環境影響の少ない区間に限定対応
官僚側は、大臣の圧力を受けつつも、自然保護区への影響や騒音・空気汚染が少ない道路区間に絞って制限速度引き上げを検討。その背景には、130km/h化が以下の理由で望ましくないという省内評価があった:
・交通安全の悪化
・騒音増加
・空気質、窒素汚染の悪化
・移動時間短縮効果は局所的かつ限定的
結果、全国4,884kmのうち、引き上げ実施は117kmのみに。最終的に、Madlener氏が速度引き上げを実現できたのは、4つの区間、合計117kmのみ。全国の高速道路総延長(約4,884km)に対してはごく一部にとどまっている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


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