ハーグ海岸砂丘で大規模山火事――消防車52台が出動、戦時資料保管バンカーも危機に
乾燥続くオランダ、各地で相次ぐ自然火災に消防当局が高警戒
4月下旬の火曜日、ハーグ南部の海岸砂丘地帯で大規模な山火事が発生した。最初の通報は午後7時前、ズイデルストランドのトラム停留所を過ぎたビーチ付近から入り、瞬く間に砂丘全体へと火の手が広がった。消防当局はただちに大規模な動員体制を敷き、最終的に52台の消防車が現場に集結。警察のヘリコプターと熱探知カメラを搭載したドローンも投入され、上空から火点の特定と延焼状況の把握にあたった。
強風に阻まれた3時間の攻防
現場を特に困難にしたのは、海岸特有の強風だった。消防隊員たちは風向きの変化に対応しながら放水を続け、炎を封じ込めるまでに約3時間を要した。鎮火後も隊員たちは現場を離れず、翌朝にかけて残り火や再燃のリスクを監視する態勢を維持した。周辺のデュインドルプやフォーヘルウェイクの住民に対しては、国の緊急警報システム「NL-Alert」を通じて避難・注意を呼びかけるメッセージが発信された。
戦時資料保管バンカーへの延焼阻止
今回の火災でとりわけ注目を集めたのが、砂丘内に存在するバンカーの存在だ。このバンカーには第二次世界大戦に関連する貴重な史料が保管されており、炎が迫るなか消防隊員は延焼を防ぐための特別な対応を迫られた。歴史的に重要なこの施設への被害は報告されていない。
乾燥条件が招く各地での火災連鎖
今回の火災は、オランダ全土で山火事リスクが高まっているという大きな文脈の中で起きている。近年の乾燥した気候条件を受け、消防当局はすでに高い警戒レベルを維持してきた。アイントホーフェン近郊のミデルベールスとウィンテルレの間に広がる森林地帯では、今回の事件の直前まで6日間連続で火災が発生。地元消防当局は放火の可能性を否定していないとしており、当局による原因調査が続いている。
オランダに住む日本人にとっても、砂丘や自然地帯でのレクリエーションが一般的なこの季節、乾燥注意報や火気の取り扱いには例年以上の注意が求められる。特にハーグ周辺の海岸砂丘エリアは人気の散策・サイクリングスポットであり、消防当局の呼びかけに引き続き耳を傾けたい。
情報源: DutchNews


