スレブレニツァ虐殺から30年——オランダで国家追悼式典、「オラニエの兵士」も歴史的最終幕
デン・ハーグで犠牲者を悼み、カトウェイクでは16年の名舞台が幕を閉じる
7月11日、オランダは二つの歴史的な節目を迎えた。デン・ハーグでは1995年のスレブレニツァ虐殺を悼む国家追悼式典が執り行われ、カトウェイクでは約16年にわたって上演されてきたミュージカル「オラニエの兵士(Soldaat van Oranje)」が最後の幕を下ろす。いずれも、記憶と継承というテーマを色濃く帯びた一日だ。
デン・ハーグで追悼——「スレブレニツァの女性たち」に光を当てる
デン・ハーグで開かれた「スレブレニツァ虐殺国家追悼式典」は、今年とりわけ「スレブレニツァの女性たち」をテーマに据えた。1995年7月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァでは、8,000人を超えるボスニア系ムスリムの男性・少年が組織的に殺害された。この暴力の中を生き延び、遺族として記憶を語り続けてきた女性たちの存在を、今年の式典は中心に置く。式典ではデン・ハーグのヤン・ファン・ザーネン市長とボスニア大使アルミル・サホヴィッチが演説を行った。オランダにとってスレブレニツァは単なる遠い出来事ではない。当時、国連平和維持部隊として現地に展開していたオランダ軍部隊(ダッチバット)の行動をめぐる議論は、いまもオランダ社会に重い問いを投げかけ続けている。
演劇史上最長——「オラニエの兵士」がカトウェイクで最終幕
同じ7月11日、カトウェイクでは別の歴史的瞬間が訪れた。ミュージカル「オラニエの兵士」が、約16年・約4,000回の公演という記録を残して最終公演を迎えたのだ。第二次世界大戦中のオランダ人レジスタンス活動家エリック・ハーゾルホーストの実話をもとにしたこの作品は、観客席が回転しながら舞台が展開する独特の演出で知られ、オランダ演劇史上最長のロングラン公演として記録に刻まれた。初演から一貫して上演を続けてきた同作は、単なる娯楽を超え、オランダの戦争記憶と国民的アイデンティティを舞台芸術として体現してきた存在でもある。
テック界でも動き——AppleがOpenAIを提訴
文化・歴史の話題が続く一方、テクノロジー分野でも大きなニュースが届いた。アメリカのテック大手Appleが、ChatGPTを開発するOpenAIに対し、企業秘密の窃取を理由に訴訟を起こした。訴状によれば、OpenAIはAppleの元従業員2名を通じて機密情報を入手したとされ、一方はiPhone・Apple Watch・iPodの設計に関わっていた人物、もう一方は製品開発に関わる機密プロジェクトを担当していた電気技術者だという。後者は今年初めにAppleからOpenAIへ転職したばかりだ。OpenAI側は「他社の企業秘密には関心がない」と反論しているが、具体的な開発内容については明らかにしていない。
在蘭日本人にとっての一日
追悼式典とミュージカル最終公演という二つの出来事は、オランダ社会が歴史とどう向き合うかを示す象徴的な日となった。在蘭日本人にとっても、スレブレニツァの記憶はオランダを理解する上で欠かせない文脈だ。天気は午後から最高気温25〜31度の夏日が見込まれ、屋外での追悼行事にも穏やかな陽光が差し込む一日となりそうだ。
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情報源: NOS Algemeen


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