資金難でオランダ国有林の来訪者センター全7施設が閉鎖へ――2027年1月を期限に
年間130万人が訪れる自然教育拠点、デジタル移行へ
オランダ国有林管理局(Staatsbosbeheer)は、全国7か所の森林来訪者センターを2027年1月1日をもって閉鎖する方針を発表した。対象となるのは、デ・ペレン、アルメーデルハウト、オーストファールデルスプラッセン、スホールルセ・デュイネン、サランセ・ホーフェルリュフ、ドレンツ・フリーセ・ウォルト、そしてホンズルフのブームクローンパット(梢の遊歩道)の7施設。いずれも豊かな自然環境に隣接し、年間合わせて約130万人が訪れてきた。
2014年から続く「赤字運営」の構造
これらのセンターはもともと国が資金を拠出していたが、2014年に政府からの補助金が打ち切られた。その後、管理局が「社会的価値がある」として運営を引き継いだものの、収支は一度も黒字に転じることなく今日に至っている。管理局は声明のなかで、「自然保護区の管理コストが受け取る補助金を上回り続けるかぎり、保護区をできる限り適切に運営することが最優先事項だ」と説明。生物多様性の回復や窒素問題の改善といった環境課題への対応を優先する必要性を強調した。
スタッフへの影響と今後の手続き
今回の閉鎖方針で懸念されるのが雇用への影響だが、管理局によれば、センターで働く23人のスタッフと350人のボランティアは強制解雇の対象とはならない。各施設の建物については、跡地利用も含めてケースバイケースで判断していくという。来訪者への情報提供や自然とのふれあいの機会は、保護区により近い場所での対応やデジタルサービスへの移行によって継続される予定だ。
なお、アルメーデルハウトのセンターは近年カフェが閉鎖されて以来、来客数が著しく落ち込んでいるとして、他の施設より早い2026年7月26日に先行して閉鎖される。また、閉鎖計画はまだ最終決定ではなく、現在は労使協議会(works council)の審議に付されており、同協議会は10月1日までに意見を提出する予定だ。
オランダの森林や自然保護区を散策する機会の多い在蘭日本人にとっても、これらのセンターは地図やガイドが手に入る貴重な拠点だった。閉鎖後の情報提供がデジタル中心に移行するなかで、アプリや公式ウェブサイトの活用がこれまで以上に重要になるだろう。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: DutchNews

/https://content.production.cdn.art19.com/images/92/61/f8/5b/9261f85b-dfac-4f76-96d6-25a00e1a3ff7/ac3ae01eedfbe1902bf1fa733b58889caf670ec528080b36adc3956b4b3286453ea4808d89005c288d5a70e305a64bd08e51e633e626e05b42a87d3ab6819828.jpeg)