北米産キャリコザリガニ、オランダの河川で定着確認――8種目の外来種に
爪の化石とDNA分析が決め手、農業省がワーキンググループを設置
北米原産のキャリコザリガニ(学名:Faxonius immunis)がオランダの河川で確認された。ライン川上流から流入したとみられるこの種は、オランダに定着した8種目のアメリカ産ザリガニとなり、当局は侵略的外来種としての対応プロトコルをすでに発動している。
爪の化石とDNA分析が決め手に
発見したのは生態学者のピム・レマーズ氏。ヘルダーラント州の自然保護区でザリガニの爪の化石を見つけたことが発端だった。「数十年前にカールスルーエ近郊でこの種と出会って以来、ずっと注意して探し続けていた。昨年、爪を発見したとき、すぐに重要な発見かもしれないと直感した」とNOSに語っている。その後のDNAサンプル分析により、キャリコザリガニのオランダ河川システムへの定着が正式に確認された。
リフィエルラント水管理局はこの発見を食品・消費財安全局(NVWA)に報告し、NVWAはさらにEUへ通知する手続きを進めている。同局の上級政策アドバイザーであるホゼ・フォス氏は「現時点では非常に不確かな段階にある。ライン川のクロンペンワールト地区にとどまっているのか、すでに地域の水域に広がっているのか、そして封じ込めが可能なのか」と状況の不透明さを率直に認めている。
在来生態系への脅威と当局の対応
キャリコザリガニは在来の植物や動物を食べ、河岸を掘り崩すことで生態系に深刻な悪影響を及ぼすことが知られている。オランダ農業省はすでに拡散防止のためのワーキンググループを設置し、具体的な対策の検討に乗り出した。EUへの報告義務が生じていることからも、今後は欧州レベルでの対応が求められる可能性がある。
オランダでは過去にもアメリカザリガニなどの外来種が在来の水生生物や農業用水路に影響を与えてきた経緯がある。今回の発見が河川や農地に近い地域に暮らす在蘭日本人にとって直接的な影響をもたらす可能性は現時点では低いものの、生態系の変化は水質や自然景観にも長期的な影響を与えうる。当局が「封じ込め可能か」という根本的な問いに答えを出せていない現状は、今後の動向を注視する必要があることを示している。
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情報源: DutchNews



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